マーベリックはブリーチングトーチを持ち、補強壁を溶断することのできるオペレーター。補強壁を破壊を目的とするテルミット・ヒバナとは違ったアプローチのできるキャラです。
そのテルミット・ヒバナとはどう違うのかみたいな話を以下の記事でしました。
今回はマーベリックの使い方を考えてみたいと思います。
ブロートーチを何に使うか
ブロートーチは補強壁を静かに素早く溶断できます。真横の壁くらいの距離じゃないと聞きづらいし、下手すると真横でも聞き逃すくらい音は聞き取りづらいです。テルミットのヒートチャージやヒバナのブリーチングペレットのような仰々しい前動作もないですし。
逆に、ヒートチャージやブリーチングペレットと比べると道を作るのには苦労します。時間もかかるし、なんなら開けてる最中に撃ち殺される危険性もある。
つまり特徴をまとめると
- 穴を開けるのは素早い
- 穴を開けてもすぐにはバレづらい
- 通れるほどの穴を開けるのは苦手
と言うことになります。
ここからできることを考えると
- 小さい穴を開けて撃つ
- 防衛側が警戒してない壁を開ける
と言うのが主な使い道かなと思います。
射線を通す
射線を通す目的は大きく分けて2つ。防衛側のポジションを潰すか、壁の向こう側の敵を素早く仕留めるかです。
前者のポジションを潰すは、主に対バンディット・対ミラに使うかなと思います。
バンディットは焼いてる壁に穴が開けられたらおちおち焼いてもいられないし、ミラは窓の反対側(窓をのぞいた時の背中側)から穴を開けられると非常に使いづらくなるし、なによりボンベを守れないでしょう。
よく「窓を正面からトーチで焼ける!」と紹介してる人がいます。できるできないで言えばそりゃあできますが、実際問題できるかと言うと「できない」となります。間違いなく反撃をもらいます。
また、射線を通すと言うのはお互い様で、逆襲される可能性もあります。こちらは穴から覗いて敵を探さなきゃいけませんが、敵からしてみれば穴を撃つだけでおおよそ頭に当たります。敵に気づかれた穴を使うのは愚策です。
覗く穴を増やしたり、横に伸ばしたりするのはそれの対策になりますが、その分だけ射線が増えることを肝に銘じましょう。
道を作る
道を作るだけならヒバナやテルミットでいいような感じもしますが、以下の2つの点で優位です。
- バンディットやカイドの電流に影響されない
- 静かに道を作れる
前者の電流に影響されないと言うのは非常に強力で、味方にサッチャーがいなくても道を開けれるし、焼きの攻防をする必要もありません。ただ、時間がかかる故に反撃のリスクも加味してどっちがいいかを考えましょう。
ここで、お便りを頂いてるのでご紹介。抜粋します。
つるぎさんはマーベリックの役目が奇襲だと仰っていましたが、マーベリック自身や味方が通るための通路として、壁を円形にくり抜くテクニックに関してはどうお考えでしょうか?
前回の記事では補強壁の上下を焼いて補強効果を無くすテクニックを紹介されていましたが、穴を開けるのに必要な時間やガスの消費量など、お手軽さの面ではくり抜きが良いように思います。この方法に何か欠陥があるとつるぎさんがお考えであれば、お教えいただければ幸いです。
そもそもマーベリックは割りオペではない、という前提は承知の上で、より幅広い使い方を模索するため、是非ご教示ください!
これ、その時は深く考えずに紹介したのですが、まず横に薙ぎ払うように溶断するテクニックというのがこちら。
あとはここから銃撃なり、味方のブリーチング能力を借りて開けたりすれば通れますよ〜というものです。
で、単純にこっちの方が個人的に好きなので紹介したのですが「いやいや丸くくり抜くテクニックはどうなんだ」と思ったのでいくらか実践してみました。まずガスの消費量から。

何度か練習したのですが、おおよそのゲージ消費量としては以下のような感じになりました。
くり抜きの場合 … 1本 1/3 ~ 1本 1本半
横薙ぎの場合 … 1本 2/3 ~ 2本
横薙ぎの方が消費量が多くなります。
ゲージ消費量が少ないというのはそれだけ時間も少ないです。実際のとこ、横薙ぎは開けたあとに何らかの手段で壁を破壊する必要があります。
んで、実戦で使った感じが以下。
ここで「なんで横薙ぎの方が好きなの?」と聞かれると「どっちかと言うと危なくないから」というのが答えになります。
2枚・3枚の壁でバンディットが焼いているという場面で強引に開ける場合、横薙ぎの方が安全です。敵がいる方向さえわかってれば、自分の体を隠すように移動しながら溶断すればいいのですから。(上記の高層ビルの芸者部屋の1枚壁のような場所は例外です。横薙ぎだろうがくり抜きだろうが、どの道バンディットを倒すか、退かせるかしないと安全には開けれません)あとはまぁ、開く穴のサイズの問題もあります。
逆に言うと、それ以外のバンディットが防がない(あるいは防いでいない)道を開けるというのには非常に有用だと思います。ただまぁ、バンディットが守らない、かつコソッと開けて効果的な道=こそっと開けれる道ってそうそうないんですよねぇ。補強って基本的に拠点にするし。
なので、私の答えとしては以下のような感じになります。
- バンディットが焼いてる壁を突破したいなら基本的に横薙ぎが安全
- それ以外の場面ではそもそもテルミット・ヒバナで開けた方が良い
- くり抜いて静かに穴を開けて優位に立てる場面というのはそう多くない
バンディットが焼かず、かつ拠点から離れたところの補強というとパッと思いつくのはカフェの3階落とし戸から降りた先の階段 – シガーラウンジ間です。
そういう場面だと横薙ぎよりくり抜きの方が良いと思うんですが、状況次第では開けてる途中に撃ち合う必要があります。そこには撃ち合いに負けて開通できないリスクもあるので、サッチャーとテルミット / ヒバナを連れてくる安全策を取るかリスクを飲み込んでマーベリック一人で開通しようとするかはよく考えないといけません。
ガジェットを破壊する
おまけ程度ですが、展開シールドやマエストロのイーヴィルアイを破壊できます。スレッジ同様、近づかないといけないリスクもあるのでオマケ程度に考えると良いでしょう。
名は体を表す
マベリック、マヴェリック、マーベリックまたはマーヴェリック (Maverick) は、英語で『焼印の押されていない仔牛』を意味し、転じて『群れから離れた者』『孤独を好む者』『一匹狼』を表すようになった。
【引用元】マベリック – Wikipedia
マーベリックは一匹狼を表す言葉で、これはマーベリック自身の経歴を読むとそうであることがわかりますが、それ以上にマーベリックのガジェットの能力を表しています。
ユニークガジェットであるブロートーチは他のオペレーターの影響を受けずに使えます。それは敵味方問わず。
なので、ピックする場所としては、自分の中である程度マーベリックでの使い所がわかってれば(固まっていれば)どこでもいいんじゃないかな〜と思います。まぁもちろん「ここの場所に攻めるならマーベリックは使えないなぁ」と思ったら使えませんし、「ここの場所ならマーベリックでいいなぁ」と思ったらそれでもいいですし。

味方に一切依存しないのでソロでも十分選びやすい良いオペレーターだと思います。
質問にご回答頂き、ありがとうございます!また、返信が遅くなってしまいすみません。
つるぎさんのお考えのとおり、くり抜きが上下焼きより優先されるタイミングはけっこう限定的ですね。自分ではその考えに至らなかったため、大変参考になりました!
ありがとうございます!