S17のマスターを踏んだので色々書く。
内部レートマッチングは悪くなかった
今シーズンではランク基準ではなく、非公開の内部レートによるマッチングが導入された。
つまり今までは「プラチナ帯はプラチナ帯でマッチングさせよ〜」でしたが「こいつの実力は上の下くらいだから上の下くらいのやつとマッチングさせるか」という感じに。
これは良かったと思う。少なくとも序盤にかけては特に。ダイヤを超えた段階くらいからなんか「ん?」と思うマッチが増えたけど。
味方との実力がきちっと同等だから、足並みが揃わないことがなかったし、完全野良でも「今連携できてる〜!!!」と思うことが多かった。
特にシーズン初動では実力(=足並み)がそろわず味方とごちゃごちゃして負けるみたいなこともあるけど、今回はあまりそういうこともなく。
内部レートマッチングは査定基準が不明だけど、一定のクオリティはあるように思った。不評もたまにみるが……。
LPシステム、なんだこれ
今シーズンからランクを決定するのはRP(ランクポイント)からLP(ラダーポイント)に変わった。
名称が変わっても順位とキルでポイントが入るシステムは変わってないのでなんで変わったかはいまいちわからないのだが……
公式による解説には以下のように書かれている。
実際にプレイすると、LPとRPは同じものだと感じるかもしれませんが、LPの場合はマッチで良い成績を残すことで得られる報酬に影響されます。
これ、かなりの疑問で、1位か2位を取らないとキルポイントが入らないし、入ったとしてもかなり少ない(条件はよくわからないが10位でも入ったことはあった)
どうもキルポイントに関しては内部レートが影響してるらしいが、詳しい仕様がわかっていないのでよくわからない。よくわからないので納得もできない……。
やっぱ順位ポイントが高すぎるので今回のマスターは冗談じゃないほど一人でハイドしてるプレイヤーが多い。
まぁ多いって言っても数試合に一回とかじゃなくてもっと低い割合だけど、いるにはいる。というかいることが問題だろ。
ただこれに関してはプレイヤーの性悪説とかじゃなくてやっぱLPの仕様が悪い。キルポイントが実質ないせいでランクを上げるという一点においては戦わないのが正解だし。
順位ポイントが高いのも問題だが……
今シーズンでは順位ポイントが高いのが問題だと言われている。正確には参加LPが少ない割に順位だけで簡単に黒字になるところか。
具体的には10位にあげれば必ずLP+20になる。
キルポイントはないと考えていいので、ランクマッチはもはや順位を上げる以外の行動はしなくてもいい。
と言っても誰かが脱落しないと順位が上がることはないので、キルする必要がないというのは確かなんだが……
キルする目的が従来のランクであれば「高い参加費を少しでもペイするために目の前の敵を攻撃するぜ!」とか「ここで一人でも倒しておけば順位上がった時の気持ちの楽さが違うぜ!」とかだった。
でも今回のランクだと究極的には「敵を蹴落としてランクを上げる」という目的に収束する。それ以外にキルの目的がない。
そうなってくると、こう……不毛だ。戦うのが。
戦うのが楽しいからFPSやってて、ポイントが増減する緊張感のためにランクマッチをやってるのだ。楽しい以上に戦いにいく理由がないのはつらい。キルポイントとかそういう見返りが欲しい。
「ランクマッチ」ってなんだ……?
S17では前述の通り内部レートによるマッチングになった。それによってランクの縛りを受けずに実力が近いプレイヤーとマッチングできる。
うーん……それじゃあ「ランク」ってなんだ……?実力を表すためのランクじゃないのか……?
現状のApexでは実力とは内部レートであり、ランクはそれのおまけだ。
最悪なのは同じランクでも明らかに強い/弱いの差が発生すること。具体的な問題としては間違いなく同じマスターでも強い/弱いの差が存在すること。
これは今シーズンが誰でもマスターに行けるからではない。
ポイント関係が修正されたとしても、内部レートとランクが異なるLPシステムが続く以上、ランクが実力を示さない可能性は次のシーズンでもある。同じダイヤ帯でも強い/弱いの差が激しいというパターンが存在しうる。
となると「ランクマッチ」ってなんだ……?マスターやダイヤというランクが証明するものはなんだ……?LPと強さがイコールじゃないということは、かけた時間以外の何を証明してくれるんだ……?
今までのランクは「時間をかけて実力を証明する」ものだったが、現状のシステムでは「どれだけ時間をかけたか証明する」というものでしかない。
マスター称号も「あぁ……マスターに行くくらい時間をかけたんだな……」くらい。次シーズン以降もそうなる可能性があるのはちょっと怖い。
やっぱ参加費あげようぜ
順位ポイントもそうだけど、なんで参加費を一律にしたんだ……?
参加費が一律で、獲得ポイントも順位によって一定となるとポイントの上がり下がりが直線になる。
ランクを回してて感じたのは、シルバーだろうがダイヤだろうが上がり下がりが一定すぎて参加に何の緊張感もなかった。
ランクって真剣勝負で、(自分にとって)ゴールであるマスターに近づくに連れてより真剣度・緊張が高まっていって欲しい。
そうなるとダイヤだと特に「マスター行くぞ……!マスター行くぞ……!」って緊張感があって臨める。
今シーズンはそういうのがなかったから作業感が強すぎた。やれば上がるし。
そういう緊張感とか、気持ちの波って大事なんだよな。ハイコストな方がハイリターンが確定した時の気持ちよさが上がる。
総括
- 今回のマスターが簡単なのは間違いない
- 内部レート(MMR)によるマッチングは機能面ではいいと思うけど、ランクとの反映が上手くいってないし、今後も心配
- 次シーズンはもっと参加がハイコストハイリターンになってほしい
以上。ランクとは関係ないけどバリスティックというレジェンドが追加されたのは良かった。キルスキルと今回のランクの仕様が噛み合ってなかったけど!