HORIが出してるFPS向けコントローラーを買いました。
ホリパッドFPSプラスという製品。
買った理由は特になくて、前から気になってたのを思い立って買っただけ、という感じです。
カタログスペック
形状は割と普通のコントローラー。十字キーの配置がXBOX風のレイアウトになってるので、そっちのほうが好き!という人にはそれだけで価値があるかも。
アナログスティックはDualshock4と大差ない感触。強いて言えば若干固い?とも思えなくもないが本当に「強いて言えば」ってレベルなので気にすることはない。
○×□△のボタンはDualshockより少し小さいけど、飛び出ている。深く押せるという感じ。これはPS3のアナログ感圧に対応するためかな?(PS3は上記ボタンが感圧式で、本品はそれに対応)
R2L2はDualshock4に見るトリガー式ではなく、Dualshock2(PS2コントローラー)にみるような普通のボタン式になる。そういう見た目でも255段階の感圧に対応しているらしい。
先述したけどPS3にも対応してる。Dualshock3やSIXAXISは耐久性に難があると思う程度には壊れたので地味にうれしい。Dualshock4をPS3で使うと挙動がおかしいゲームタイトルも少なくないしね。
その他の機能としては
- 連射機能
- ターゲットボタン
- ボタンアサイン機能
の3つがある。
連射機能はその名の通り、ボタンの連打を自動化するというやつ。秒間 5 / 12 / 20回から選べる。押している間か、離してもずっと連射か切り替えることができる。
アサイン機能はボタンの機能を入れ替えるよ、というやつ。R2とR1を入れ替えたりできる。
ターゲットボタンこそ本品がFPS向けと謳う根拠となる機能。押している間は右アナログスティックの入力感度が落ちる。50 / 70 / 85%から選択。
あと特筆すべき点としてはPS4のオフィシャルライセンス製品なのでアップデートなどによって使えなくなるという心配がない。
タッチパッドも搭載しているため大抵のゲームで何かの操作ができない!と言うことがない。
純正と比べて無い機能は振動 / ジャイロセンサー / 無線 / PSボタンによる起動 / イヤホン端子だ。
個人的にイヤホン端子がないのは痛い。これが無いとパーティでの通話にはコントローラー以外からの音声入力が必須となる。最近のPS4でFPSをする人はフレンドと一緒にする場合が多いしこれはけっこう致命的じゃないかなぁ。
使用感
先述したけど、アナログスティックは純正であるDualshock4とほぼ変わらないので違和感がなかった。
ただ、私はクロウグリップ派なので十字キーを親指でしか操作できないXBOXレイアウトのコントローラーは微妙。
連射機能は普通に使える。FPSのセミオート武器なんかはフルオート武器に上がるためにかなり使い勝手があがる、けどなんかハードウェアチートという感がすごくて対人じゃ使ってない。PCゲーで同じことやったらと考えるとわかりやすい。RPGなんかじゃ放置で稼げる場面があるのかな?もっぱら地球防衛軍専用。
十字キーとスティックの入力には対応していないことには注意。
ターゲットボタンは押している間感度が下がるから、遠距離で有利!らしい。実際は、うーん……。
結論から先に書くが、感度調整がしっかりできていればおそらく使うことはない。
理由は色々あるけど、まずもって家庭用のFPSはエイムアシストが強いから遠距離でも狙いがつけれないということがない。遠距離をメインにするときは基本的に倍率の高いサイトをつけているはずだからその上で感度を落としたいかと聞かれるとまた微妙。
私自身が今のエイム感度に慣れてるから今更感度遅いモード追加されても慣れないというのもあるかもしれないけど、それ以上に咄嗟に2つのエイム感度を切り替えれるか?という問題も発生する。
スティック倒してる最中にボタンを押すと混乱するし、スティックを制止させた状態から倒しても違和感が生じる。初めてFPSをやる!という人だったら慣れるかもしれないけど、ある程度下地のある人間にはなかなか難しいぞコレは……!
エイムアシストのないR6Sでも置きエイムの微調整くらいしか使わなかったなぁ。
あとはまぁ、押しづらいということはないけど押しやすいということもないのが不満。これけっこう大事。L2を中指で押す人間にはつらいし、中指でターゲットボタンを押してもそこまでグリップ感はよくない。
せめてグリップ式じゃなくてトグル式(切り替え式)だったらとも思う。
アサイン機能は十字キー以外のボタンに、十字キーを含むボタンを再割り当てできる。つまり◯ボタンに十字キー右を割り当てることはできるけど、十字キー右に◯を割り当てたりはできない。
正直PS4のアクセシビリティとそう変わらないんだけど、重要なのは先述のターゲットボタンをほかのボタンに割り振ったり、もしくはターゲットボタンに別のボタンを割り振れること。
つまり右手で視点を動かしながらジャンプなりホフクなりができるわけだ。
まぁ重要と言えば重要なんだが、うーん。個人的な感想だけ言わせてもらうと◯とか×とかは人差し指で押せばそれだけで解決だからなぁ。
あとどうでも良いというか、人によって感触が違うのは重量とグリップ感か。純正と比べて重量は軽く、サイズは大きい。使ってれば慣れるとは思うけど、最初は違和感があるかも。
どんな人に向いているのか
ここまで散々微妙だと書いてきたが、しかしこの商品に買う価値がないと言うわけではない。
ある程度FPSに慣れている人間にはともかく、FPS初心者には向いていると言える。
ターゲットボタンは操作に完熟していない初心者には覚える余地があるし、扱いやすい機能だと言える。特にエイム力がついていない人はスティックをベタ倒しする傾向があるので、ベタ倒しでも調整しやすく感度を落とせるという点では感度を少し高めにする設定も十分選択肢に入るわけだ。
もし感度調整がうまくいき、ある程度エイム力がついてきたならターゲットボタンにはサヨナラをしてジャンプなり姿勢変更を割り当てても良い。
サードパーティながらもスティックは純正とそう変わらない感触も好印象。それほど違和感なく移行できるだろう。
メインにするにしろ、サブとして購入するにしろ、ライセンス品であり、アップデートで動作しなくなる心配をしなくて良いのも魅力。しかもその中では唯一の連射機能がある為、それが欲しい者には唯一の選択肢となる。
Dualshock4が壊れて代替のコントローラーとして買うなら「PSボタンによる電源投入ができないこと」「振動がないこと」「ジャイロがないこと」「イヤホン端子がないこと」に注意しなければならない。
ここら辺、Dualshock4と2000円しか差がないのでよく考えた方が良い。
総評としては、FPS初心者が買うにはアリ。
純正で十分戦えるぜと言う人はターゲットボタンとアサイン機能があれば便利か、そうでないかを考えることをオススメする。
もし連射機能もいらない、とにかくサブの2P用のコントローラーが欲しいんだ!と言う人には同社からもっと安価なコントローラーが提供されていることも書いておく。
ちなみに記事中に書いたクロウグリップについては以下を参照。