実用してみて思ったGemini3.0とChatGPT5.1の比較(とおまけでPerplexity)

Gemini3.0がやってきてそれなりに触ったのでレビュー的に色々書く。

サービスはいずれも20ドル課金プランです。

Gemini3.0はすごい?

Gemini3.0がやってきました。2.5の時点でコーディング能力は高いと言われていましたが、3.0はさらにすごいようです。で、何がすごいんだ?

Geminiのここがすごい

私は私用でのコーディングはブラウザのユーザースクリプト(Tampermonkeyなど)をよく書きます。

で、あるWebサービス内のエディタがクソ使いづらいのでどうにか改善したいな〜と思っているのをGemini3.0に相談すると『CodeMirrorのライブラリを使うといいよ!』という提案を受けたのでそれをそのまんまやらせてみたところ、見事にCDNから読み込んで動くエディタを作ってくれました(修正は一回のみ)

実はこれは過去に何度かChatGPTやGeminiで試してたのですが、ほぼほぼポン出して動くレベルを出してきたのは初です。

私は趣味レベルのコーディングですが、ここに関しては明確に「すげ〜」と思うところです。

あと、これは2.5時代の途中からですが、Nanobanana / Nanobanana Pro もすごいです。そしてNanobananaを使うWhiskというサービスもすごいです。

具体的には↓の動画の中盤くらいを流し見でいいので見てもられるとわかると思います。

他にもAI Studioもあるので、ここら辺のサービスに魅力を感じてるなら相当唯一無二だと思う。

Geminiのここがダメ

一方で、以前の記事でも書いたけど何かしらWeb上を検索したデータを持ってきてるんだろうけど、そのソースを出してくれないという問題は2.5からいまだに続いている。

2025.11.25時点
2025.11.25時点

ニュースの斜め読み程度なら十分かもしれないけど、テクニカルなサポートが必要な場面だとソースを読みたくなることもあるので、ここは表示してほしい。

(ちなみに例示としてニュースの検索をさせていますが、私はAIでニュースを確認したりはしていません…)

あと、正直なところGeminiの推論能力自体は高いと思うけど、会話能力は低い気がする。

例えばある問題を解決するとき「Aという問題があって〜…」「Aは解決したけど、Bという問題もあって〜…」と会話が続いたとき「Bも解決したけど、Cという問題があって〜…」と続けたとする。

この時、A時点である情報を提示してるなら『なるほど。A時点でXという技術を使われているみたいなので、Cの解決にはαという解決策はどうでしょうか?』みたいな提案をしてほしいけど、してくれない。というか時たま直近で会話したことすら無視してくる気がする。

使い勝手の話なので断言はできないけど、同じ会話をするとChatGPTなら過去の情報を拾った提案をしてくれる気がする。

人間で言えば「思い込みが激しい」という感じだろうか?

ここら辺はむしろ、2.5時代と比べると劣化したかな?という印象。

ChatGPT 5.1はどう変わった?

ChatGPTは8月7日に5をリリース、約3ヶ月後の11月12日に5.1をリリースしました。

正直違いはわかんないです。細かいところで精度が上がってるとか?パーソナライズの選べるスタイル・トーンが増えたくらいでしょうか(皮肉屋とか、無駄がないとか)

そもそも個人的には5から発生した会話の末に「よろしければ〇〇から□□できる××もご用意しましょうか?」という提案が非常に鬱陶しくて嫌い……。カスタム指示で消せもしないし。

ChatGPTのここが良い

一言で言うと「Geminiより(チャットボットとしての)使い勝手が良い」

2025.11.25時点
2025.11.25時点

ちゃんと検索結果のソースを提示してくれる。これは前からだけど、やっぱり嬉しい。

ChatGPTのモデル選択
ChatGPTのモデル選択

あと、モデル選択もAutoがあるのですごく楽。Geminiは3.0になっても高速 / 思考の2択を選ぶ感じなので若干だるい。

Geminiのモデル選択
Geminiのモデル選択

MacOSのアプリ版限定だけれど、他のアプリと連携できる点もよい。具体的に言うとVisual Studio Codeと特に相性が良い。ちょっとした変更点くらいならこれで編集する、という使い回しが良い。ちなみにWindowsのアプリ版は今のところ価値は薄い。

ChatGPTのここがダメ

ダメというほどじゃないけど、画像生成はnanobananaが出た現状、かなり弱い方だと思います。動画生成も同様。Sora 2もおもしろ動画は作れるけど……。

まぁそもそもGPTの画像生成が出た段階くらいから「プロンプトへの追従性はすごいけど、絵柄全部バタくさいよなぁ」というのが本音。AI驚き屋みたいな書いた人たちが書いたNoteのサムネ、全部バタくさい。

(ただ、これに関して言えば Gemini / Nanobanana で生成した画像もバタ臭いです。Nanobananaがすごいのは「編集」ですね)

コーディングに関しても趣味レベルじゃ正直困ってないです。ガチ業務レベルだと違うのかもな〜とは思います。困ってないというだけで、おそらくここに関するレベルはGeminiの方が上ですけど。

【おまけ】Perplexityについて

Perplexityは使うつもりなかったのですが、Paypalユーザーなら2025年以内に申し込めば1年間分のProプランが無料で使えるので使ってみました。

無料で有料プランを使わせてもらっておいてなんだけど、今これを使う価値はあるのかな〜?というのが本音。

使い勝手は「デフォで検索モードが常に有効なChatGPT」という感じ。それってChatGPTでよくねぇ?

[最大]と書いてあるのはMaxプランの誤訳
[最大]と書いてあるのはMaxプランの誤訳

モデルは基本的には他社のモデルを使う感じなので、それこそ中身のモデルがすごい!とかもない。というかProプランなのに「さらに上位のモデルじゃないと使えないよ〜」という表記を出してくるのもダルい。

他社と違うのはDiscoverがあるところ。これは要するに「ニュースをAIでまとめてみた!」という感じのもの。中を開くと要約元のソースを出してくれる。

上部には「あなたのために」というチェックがあり個人最適化しているような感じがするが、別にそんなことはない。トップに出ている割に、私はどのニュースも大して興味がない。というかあまりにも話題がグローバルすぎる。

なんとなく眺めてると、多分大雑把な地域(国?)ごとに配信してるのかな〜と思った。日本の相撲のニュースとかもあったし。

良くも悪くも他社製モデルの相乗りなので、画像生成に関してはいろんなモデルが使えるのはいい点なのかな?

ただ動画生成に関してはMaxプラン限定なので弱み。Gemini / ChatGPTはそれぞれProプランでも動画生成できます。

あと難癖つけるようで悪いのですが、Perplexityという名前も正直日本と相性良くない。言いづらいし、書きづらい。話題としてシェアしづらく、AIに詳しくない人に話すと「ぱ、ぱーぷれき……?」みたいな反応になる。

ブラウザであるCometの手触りは悪くなかったです。エージェントモードもChatGPT Atrasよりキビキビ動いてくれました。

ChatGPTとGemini

で、総じて言うとChatGPTと”Gemini”を比較すると、私は結局ChatGPTばっかり使っています。調べごとにはこっちの方がちゃんとソースを提示してくれて使い勝手が良いので。

ただ、ここまでGeminiと書いてきて悪いのですが、GeminiはGoogleの一つのサービスに過ぎず、Geminiを含めた有料プランは “Google AI (Pro / Ultra)” なんですよね。

なのでChatGPTと比較すべきは、本当はそれこそ上記に挙げたWhiskやAI Studioを含めた”Google AI群”。

ChatGPTとGeminiというチャットボットのみを比較した時、使い勝手が良いのは圧倒的にChatGPTです。

会話内容も「ん?」と思うことが少ない方はChatGPT。ChatGPTにはイラッとさせられることがありますが、Geminiはそれを通り越してキレるかと思って瞬間もあります。

ただそれ以外の画像生成・動画生成・コーディングと言った用途の性能はGoogle AIの方が圧倒的に良いです。

ここら辺は「ChatGPTを求めるならChatGPTなんだけど、生成AIを求めるならGoogle AI」あるいは「個々のベンチマーク・スペック自体はGoogleの方が上なんだけど、『チャット部分だけ』を見ればChatGPTの方が上」という感じ。

本気で何かクリエイティブなことをしたいなら現状はGoogle AIはかなり良い取っ掛かりになると思います。会話ベースが重要なら、ChatGPTの方が優れてるな〜という印象です(ちなみに各個別の(画像・動画)生成AIサービスに関しては詳しくないので知らない)

(↓私の動画じゃないです。ちゃんとやればここまで作れるってすごいな〜と思った動画)

結局私は、しばらくChatGPTとGoogle AIの両方に課金を続けると思います。

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