こんにちは。
例の下部に設置してるフォームにこんな便りが届きました。
武器のフルオート撃ちのリコイル制御について
また、強い帯でバースト撃ちは通用するのか
例によって本題からはずれるかもしれませんが、私なりに答えてみようと思います。
※コンソールの話です。
リコイルコントロールの話
とは言っても、リコイルコントロールなんてどれだけタップ撃ちするか、あるいは射撃しながらどれだけ跳ねる視点に対して下方向に入力するかの2つしかありません。
R4CやC8-SFWのような高反動の銃は(もしフルオートでごり押しするなら)無理やり視点を下に下げた方がいいです。
HSを狙うなら中距離以遠ならどの銃もタップ撃ちがいいんじゃないかなと思います。
胴体を狙う場合、リコイルが小さいから制御の必要がない、もしくは自分でリコイルを抑えることができるならフルオートでいいです。
ここら辺は自分の力量に合わせて判断するべきですね。
バースト射撃とタップ撃ち(指切り)
また、強い帯でバースト撃ちは通用するのか
バースト撃ちというのがどちらを指しているのかはわかりませんので、両方答えることにします。
タップ撃ちというのは、フルオート射撃でタタンタタンタタンと一定間隔で射撃を行うことです。3発撃ってやめて3発撃って……という感じ(5発でも4発でも2発でもいい)。これの利点はリコイルコントロールが容易であるということです。だってリコイルのためにスティックを動かす必要がないんですから。
セレクティブファイアの機構を備えてる銃は十字キー上(PS4版)で射撃モードを変更できます。基本的にはフルオート(連射)とセミオート(単発)、銃種によってはバースト(3点や2点)があります。
バースト射撃モードの利点は、とりあえずトリガーすれば勝手にタップ撃ち(指切り)になることです。ついつい焦ってフルオート射撃してしまうことを防いでくれます。フルオートでタップ撃ちできるならそれに越したことはありませんが。
欠点は、いざというときにフルオート射撃ができないことです。近距離での遭遇戦では狙いをつけるよりも先に弾丸をバラまく方が重要なこともあります。
上記の質問に戻りますと、タップ撃ちは普通に要る(というか必要な技術)。バーストモードを使うプレイヤーは(少なくとも私は)見たことがないという答えになります。(強い帯というのがどこを指しているのかはわかりませんが、まぁプラチナを想定しておきましょう)
タップ撃ちが必要な技術、というのはやってみればわかります。フルオート射撃中にほんの一瞬射撃をやめるだけでもリコイル制御は格段にしやすくなります。それにいざという時に射撃を止めることができなければ、リロードの隙を狙われたり、相手に弾切れを狙われたりと大きな隙を晒すことになります。マガジン内の弾薬を節約するという意味でも必要な技術です。
まぁ通用するか?と聞かれると「初弾でHSを狙ってくる相手にはどうしても劣る」とは言っておきます。もし自分が「強い帯」の腕前を持ってるとするならば、リコイル制御どうこうタップ撃ちどうこう言ってる次元の話ではありません。そこまで行くとリコイルの話ではなくエイム全般の話になってしまいます。
タップ撃ちはエイムに関して基礎の基礎なので大事です。軽視できません。
本題:リコイルコントロールとエイムの話
フルオートで弾をばら撒きつつHSを狙いたいというのなら、PC版プレイヤーのようにどれだけ連射しても一点に収まるようなリコイルコントロールが必要ですし、十分なエイム力とマウスがあるならそれが可能です(コントローラーでも不可能とは言わないですが、自分はマウスでも無理)。
私はPS4プレイヤーなので以下はコントローラーでの話となります(マウスだめよ〜って記事を書いてるので質問してくれた人もPS4プレイヤーでコントローラーを使っていると信じています)。
「この人エイムが上手じゃないな〜」と思う人の特徴としてはおおよそ以下のようなものがあります(私も圧倒的に上手いというわけではありませんが)。
- (自身の持つ銃の)リコイルを良く理解してない
- リコイルで揺れる視点に目が追いついていない
- そもそもエイムが合わせきれない
これらの原因はおおよそ二つ。純粋に感度があっていない(往々にして高すぎ)のと、自分の中でやることの優先事項がつけれていないということです。
感度は今は置いておくとして、エイムの優先順位というのはなんでしょう。
それは大雑把に分けて「エイム」「リコイル制御」「ポジション確保」。全部いっぺんにしようとするのは今のうちはやめておきましょう。自分でやれてる自覚があるなら別にいいです。けど、この記事を熱心に見てくれているならば(ありがとう!)、きっとエイム力に悩んでいるということだと思います。だから、やめましょうと言っておきます。
まずは敵に合わせること。これは止まっている目標という意味ではなく、横に動いたりする敵にもしっかり合わせようということです。この練習が一番大事。
もちろん頭を狙えるならそれに越したことはありませんが、特に無理して狙う必要はないかなと思います。
まずはしっかりと敵にあわせて弾を命中させることを優先。10発撃って頭に当てるよりは5発をしっかり当ててダウンを取った方が素早いです。
で、そのときサイトのドットは意識しない。敵を視て、画面の中央を意識しましょう。ドットは画面の中央の目安で、どれだけの反動があるかの指標です。
リコイルを押さえつけて制御するのはやめましょう。エイムが苦手で悩んでいるあなたは、そのときの指の力が制御できず、自分で思った以上に左右へ指の力が入ってしまうことでしょう。
リコイルコントロールで最も簡単なのは、タップ撃ちでリコイルを消すことです。そうすればリコイルコントロールに気を取られず、敵に狙いを定めることに集中できます。
エイムで悩んでいる人に私が言いたいことは
- 頭を狙わなくても敵は倒せるから狙わなくていい(もちろんヘッドラインは重要ですが)
- リコイルは押さえつけず落ち着いてタップ撃ち
- 一瞬のスーパーヘッドショットよりも、安定したエイムによる安定したキルの方が信頼感がある
全て場合によるという感じですが、最初はヘッドラインを狙ってHSを狙い、無理そうだと思ったら即座に胴体を狙うのがいいんじゃないかなと思います。
余談:感度の話
感度というのは高ければ高いほど強い神話があります。つい高めに設定してしまいがちですが、大切なのは今の自分にあった感度にすることです。
「強い人は感度が高い! なら感度を高くすることが強くなる秘訣だ!」と思ってる人が多いように思えますが、私はFPSを始める知り合いには必ず「むしろ低くしろ」と言います。自分にとって狙いやすくするために設定するのに、敵を倒すために無理に高くするのは本末転等だからです。
エイム力がついていくにつれて自分で「なんかちょっと遅いな〜」と感じたら上げる。これが一番ちょうどいいのです。音ゲーの初心者が「譜面が見えないからゆっくりの速度がいいな〜」と思ってるのに対し上級者が「譜面が見えん!ハイスピード設定を上げろ!」となるのと同じです。誰も最初から緑数字320から始めろなんていいません。まぁ私は340なんですが……。
音ゲーの話が万人に通じるとは思っていないので改めて言いますが、感度なんてやってりゃ自然と上がります。背伸びをする必要はありません。というかやめてくれ。
ちなみに私の感度はXY100、デッドゾーン5、エイム17です。「感度高いやつにそんなこと言われたくない」と思うかもしれませんが、これはFPS長年やってるからで、始めたては当然ですが低かったです。頼むから背伸びしないでくれ。「低くて当てれないのと」「高くて当てれないの」は等価値で、「低くて当てれる」と「高くて当てれる」も等価値です。
最後に私の意見を言っておきます。感度に関しては他人の言葉(特にネットの)なんか信じず自分の感覚を信じた方がいいということです。まぁ仲のいいフレンドに対してはついつい「感度あってないんじゃない?」と口出しをしてしまいますが、よっぽどオススメの感度はこれだ!とセンセーショナルに書いてある記事よりかは実際の視点で見てる人間の方が信頼できるでしょう。
余談:エイム力が重要だと刷り込まれてる話
私はこのゲームに限らずFPSなんて立ち回りで7割以上決まると考えています。エイム力なんておまけです(立ち回りってなんだよ、という質問にはエイム以外のものと答えておきます)。
しかしネットでは立ち回りを解説しているものは少なく、多くがエイム力を上げるための練習法を紹介しています。まぁ目に見えてわかりやすいし、教えやすいですもんね。HS連発のスーパープレイヤー(カッコいい!)とか、エイム力をあげるなら適当にNPC相手にHSを狙え!みたいな。
私個人としてはそんなことより飛び出すタイミングとかの方がよっぽど有益だと思いますが。動画でそういう飛び出しが上手い人・敵の隙を見つけるのが上手い人がいても結局「敵の油断・ミスが原因」みたいな評価をされます(油断を見つけてミスを誘い、見逃さないのが立ち回りの基本だと思うんですが)。
私はこのゲームで一応毎シーズンプラチナには到達していますし、キルレも1.3ありますが、それでもヘッドショット率は高くないです。
高くないっていうか、むしろ低いほうかなとも思います。自分でもエイム力に自身があるとは思えません(まぁR6S全体の平均以上はあるんでしょうが、スーパープレイヤーとは断じて言えません)。
2017/09/27追記:R6StatsのHS率はHSキル / 総キルではなくHSキル / 総発砲数のようです。そりゃ低い。自分で計算し算出した0.39が正しいHS率となります。
敵を倒すということにエイム力が大事、という話はもちろん認めます。
正面から勝負を仕掛けないと勝てない場面、そういうときに力を発揮するのがエイム力です。そういう場面では逃げれませんし、裏もとれません。防衛側なら逃げて時間を稼いでもいいですが、攻撃側はその名の通り攻撃を仕掛けないといけません。その場面ではエイム力だけが頼りです。
しかしそれ以上に、試合に勝つには立ち回りが大事だと考えています。飛び出す勇気、勝負を仕掛ける勇気、勝負を仕掛けない勇気、逃げる勇気。そういうあらゆるものが勝利に繋がります。
それに、敵を倒すために必要なのは正面からの勝負だけではありません。罠もそうですが、裏取りもそうですし、敵の弾切れを待ってリロードのタイミングを待つ、カメラを見始めたタイミングを聞いて飛びだす。それらも立ち回りです。(特に索敵もせずにとりあえず開幕に突撃した結果勝てた、というのも立ち回りです。断じて賢いとは言いませんが)
視覚で上手さがわかりやすいのがエイムですが、文字や解説でしか伝わらないというのが立ち回りです。それらが少しでも伝わっているのなら幸いです。
最後に
この記事は5日くらい悩んだ末に生まれた難産の記事です(正直どう答えればいいか途方にくれました)。
それゆえに私が普段エイムについて思ってることを整理して、まとめられたかなと思います。
お便りありがとうございました。
最後にもう一度書いておきますが頭を狙うのが難しいと思うなら素直に胴体を狙いましょう。