この度、FPSゲーマーとしてずっと気になっていたNacon Revolution Pro 2 を購入しました。
スペック
NaconはPS4とPCに対応した、国内販売されている中では唯一のプロコントローラーです。形状としてはHORIのホリパッドFPSプラスに近いですね。
配置はいわゆるXbox-レイアウトで、背面にボタンが4個配置されています。PCの専用ソフトウェアを使えば自由自在にボタン配置・スティックとトリガー(R2/L2)の感度曲線などを変更することができます。
その他に重りが3種類用意されていて、その内2個をコントローラー内に入れることで重さを好きに調整できる。
ここら辺は純正のDualShock4とホリパッドFPSプラスと比較してみようかな。
DS4 | ホリパッド | Nacon | |
---|---|---|---|
接続 | 無線 USB-microB |
有線 取り外し不可 |
有線 USB-TypeC |
振動 | ◯ | × | ◯ |
ヘッドセット端子 | ◯ | × | ◯ |
ボタンマッピング | × | ◯ | ◯ |
レイアウト | 左右対称 | Xbox式 | Xbox式 |
特筆することはこれくらいですかね。この中だとホリパッドは唯一の連写機能持ちです。ボタンマッピングはPS4側で対応しているのであまり重視することじゃないかも……。
ホリパッドは特殊機能としてエイミングボタンが搭載されており、押している間はスティックの感度を落とすことが可能です。Naconは感度曲線の調整が可能です。
感度曲線の調整ってなんだと聞かれると説明が難しいな……。まぁスティックを最大で100まで倒せるとして、DualShock4だと50倒したら50入力されます。感度曲線を調整すると、例えば50倒しても30の入力になる!70倒したら80の入力になる!のような感じ。少し多めに倒しても低感度で丁寧に狙える!狙いやすくなる!という感じですね。
また、背面にボタンを4個置いているので△ボタンを親指で押している君もスティックから手を離さず中指で武器を変えることができるようになる!すごいや!
使った感想
Naconを買うにあたって感度曲線をいじれるというのが一番魅力的でした。なんたって私、エイムが雑なので。
どのゲームにおいても高い感度が好きなのですが、おそらく私に限らず高感度の人って「振り向き遅いから高感度にしてるけど、撃ち合う時はあんまり細かく狙えないなぁ」と思ってると思うんですよ。細かいエイムは左スティックで体を移動させて合わせるとか。
さっきの角度を最大まで100まで倒せるとして、という話に戻るのですが、買う時は「60〜70くらいまでの角度の入力を30〜40くらいに抑えて、最大まで倒した時だけめっちゃ早くすればいいのは?!天才かよ!」と期待に胸を膨らませて買ったんですよ。まぁつまり、スティックの低感度地帯をめちゃくちゃ増やしてエイム力アップ、高感度なんてどうせ大雑把な視点移動しか使わんだろ、という考えだったんですね。
甘かった。
一回やってみて気づいたんですが、結局スティックを倒す角度は0〜100まで全部きっちり使うんですよ。例えばリコイルコントロールとか。無駄な角度なんてないんだなぁ……としみじみ思いました。
「2週間くらい使って使いづらさを乗り越えた先に勝利が待っている」みたいなAmazonレビューがありましたが、私は1週間で挫折しました。いや、というか「仮にこの感度曲線に慣れちまったら他のコントローラー使えなくなったり、他のゲームできなくなっちまうのでは?」という恐怖に負けたと言っても過言ではありません。FPSに全てを捧げる覚悟のあるものかどうか試されるコントローラーです。
まぁしかし、感度曲線をいじるだけがNaconではありません。別にNaconは感度曲線をいじらなければいけないというわけではありません。背面にボタンもありますし。
ただなぁ、背面のボタンなぁ……。押しづらいんだよなぁ……。コントローラーを握った時に手の内側にくるボタンはまだ押せるんですが、手の外側(コントローラーの内側)にあるボタン2つが致命的に押しづらい。
というか私、◯とか□とかそこらへんのボタンは人差し指で押せるんですよ。十字キーもしかり。つまり別にボタン配置に困ってなかったんですが、Xboxレイアウトだと十字キーは親指でしか押せません。なので最終的には人差し指で押せなくなった十時キーを埋めるために背面ボタン4個に十字キーを割り当ててました。それただのアホだろ。
あとはまぁ、細かい不満点もちらほら。有線オンリーなのはともかくとして、なぜUSB-TypeCなんでしょうね……。DualShock4と同じでUSB-microBでいいじゃん……。
あとこれ、Amazonレビューでも報告されてたんですが、ヘッドセット端子に接続したマイクの音質が悪いです。DS4と比べるとマイク感度を上げなきゃいけなくて、しかもなんかノイズが混じる……。マイクとの相性もあるっぽいですが、プロコントローラーというなら通話する時のことも考えて欲しかったなぁ。
R2L2が押しづらい!というレビューもAmazonにありましたが、それは気にならなかったです。ただ、なんかキーキー音がするので分解するハメにはなりましたが……。
総評
発想は悪くないし、Xboxレイアウトを望む人にとっては高水準なコントローラー。さらに人差し指で◯や△、十字キーを押せない人にとっては十分選択肢のうちに入るでしょう。
ただ、なんにしても12000円は高い。6000円〜7000円くらいならまだわかる。
エイム曲線をいじることの可能なコントローラー、使いこなせるかはあなたがどれだけFPSに魂を捧げられるかにかかっている。
どうしても買いたい!というのならおそらく唯一無二の存在になるでしょう。が、現状でDualShock4に大きな不満を持ってないなら、DualShock4からの劣化点・変更点が気になるのは間違いない。
DualShock4に大きな不満を抱いていなくて、でもエイム力を上げたい……と思う人はフリークを買うことをオススメします。