最近巷で話題のオープンイヤーのイヤホンを購入しました。
購入したのは発売されたばっかりのXiaomi Openwear Stereoです。
オープンイヤーを買おうと思って色々な機種のレビューとか見て悩んでいたのですが、いきなり登場してきたので衝動的に決めてしまいました。
Q.付け心地はいいですか?
まぁまぁ良い。耳掛け式としては可もなく不可もなくって感じです。
Q.メガネと干渉する?
A.気にならない。メガネを取ろうとすると少しぶつかるけどまぁ当然だな〜くらい。
Q.マスクと干渉する?
A.気にならない。マスクを外す時はちょっと慎重になるって感じ。
イヤホンを取ろうとした時にメガネが落ちたりマスクが外れたりっていう心配は感じないです。
Q.つけてて違和感ある?
A.何かつけてるという感覚は当然ある。最初は気になったが、慣れれば気にならない。
初日はつけてて触れる部分が全体的に痛い……と感じたけど、2日目からは気にならなくなりました。たぶんこの機種に限らず、オープンイヤー全体でこういうのはありそうです。
Q.フィット感はある?
A.ない(そもそもオープンイヤーだからどの製品でもないと思う)。勝手にずれたりはしない。
走ったりとかの運動でも外れたりの心配は薄いと思う。少なくとも3日間使って不意に耳から外れて落ちたことはないし、外れそうって感じたこともない。
Q.音質はどうですか?
思ってたより悪くない。オープンイヤーは音質が悪い!という声はよく聞いていましたが、想像してたよりは良いです。
音域はかなり低音が強くてビビりました。私はApple製品がそのまま出してくるくらいの音域(バランスの取れた中音〜高音くらいが強いやつ)が好きなので、かなり低音強いな〜と思いました。
専用のアプリを使えばオーディオバランスを変更できます。「標準」「高音強化」「音声増幅」から選べますが、音声増幅はイマイチ効果を感じません。
高音強化にするとバランスが良い気持ちいい音になります。標準でも聴くに耐えないわけでもないので、ここは好みかなと思います。
これはオープンイヤーに限らずの話ですが、大体のイヤホンって音量が小さい時ほど音質が悪く感じると思います。
このイヤホンもそれなりの音量を出せば、綺麗な音が聞こえます。ただ、オープンイヤーで大きな音を出すシーンというのは家の中くらいだと思います。
良い音が聞こえるかどうかは家の中でしか求められないので、普通のイヤホンとは評価軸を変えないといけないのかな〜と思います。
そういう意味だと、低音が重視されている本機だと外でも色々な音が拾いやすいのかなと思います。
Q.ノイズキャンセリングはどうですか?
オープンイヤーだから考慮してなかったのですが、まさかのANC搭載。
でもそんなに強くないです。環境音が遠ざかる程度です。当然ながら耳に挿れて使うイヤホンのANCほどの効果はありません。
ただ、耳に何かを被せてる感じの遠ざかり方をするので全く効果がないというわけでもありません。
耳を塞がない状態なのに周囲の雑音が遠ざかるというのはちょっと不思議な感覚です。
よくも悪くも人の声は遠ざかります。遠ざかる程度で、聞こえなくなるというほどでもありません。
誰かと話す必要はなくて、環境音をちょっと消したくて、でも通知音は聞き逃したくない。そんなニーズには合ってると思います。
ANCはベータ版です。そのせいかはわかりませんが効きに波があります。有効にしていても時折効かなくなる——というか逆位相の音を出すのに失敗しているのか時たまエアコンの「ゴーッ」という音が増幅されたりします。
別にうるさいというほど大きくなるわけじゃありませんが「耳を塞がずに環境音を減らしたい」というのが目的な人にとっては、完璧じゃない早熟な機能かな〜と思います。
Q.マイクの音質はどうですか?
「まぁ……TWSイヤホンだな……」くらいです。つまりあんまり良くない。
以下がテストした音声です。大体同じくらいの距離で録音してますが厳密というわけでもないので、あくまで参考程度に。録音はiPhone標準のボイスメモアプリです。
オリジナル音声↓
iPhone11で録音↓
Xiaomi Openwear で録音↓
左右のイヤホンで均一じゃない音量の音はノイズキャンセリングされてる印象があります。左右のバランスが取れてない、片側からの音が強い音はノイズとして見做されているようです。
逆に言えば左右のマイクで均一に聞こえる音を声だと認識しているようです。どちらのマイクで音を取るとかじゃなくて、どちらのマイクも参照しています。
なので片方しか付けていないような状況だと、自分の声もノイキャンされます。オープンイヤーなので片耳を外す利点はかなり薄いですが、通話をするときはしっかりと両耳に付けて話すようにしましょう。
Q.マルチポイントはどうですか?
マルチポイントは「複数機器と同時にペアリングできるが、同時再生はできない」機能です。この製品の場合は2台とペアリングできます(だいたいのマルチポイント対応のイヤホンは2台まで)
機能の方は過不足なく、期待通りの動作をしてくれます。細かい注意点はアプリ内の説明を読んでおけば十分かなと思います。
ちなみに説明書にも書いてないしXiaomiのアプリ内でも直接的な説明がないので書いておきます。2台目以降の接続方法は「ケースを開いた後にボタンを2秒程度長押ししてインジケーターを白点滅状態にする」です。これわかるのに時間がかかった。
さらに2台接続してる状態でボタンを長押しすると、先にペアリングされた機器とペアリング解除して、次にペアリングします。つまり
- デバイスAにペアリング
- デバイスBにペアリング
- 次にボタンを長押ししてペアリングしようとするとデバイスAが消える
- さらにボタンを長押しするとデバイスBが消える
だと思います。確証はないです。
Q.気になる点はありますか?
ないことはない。
まず、ケースが大きい。横幅がAirpods Proの2倍くらいあって、縦幅は1.05倍くらい、厚みもちょっとある。なのでポケットに入れて持ち運ぶにはちょっと気になるな〜って感じ。入らなくはないけど……。
ついでに言えば、ケースがちょっと開けづらい。片手で開けて片手で耳にかけて……というのはかなり難しい。まぁこれはそこまで重要なことじゃないけど。
タッチセンサーをタップすることで再生/停止だったりスキップができるんですが、まぁまぁクセがあります。
3日目にして慣れたのですが、最初は「あれ?タップしたのに動かないな……」が頻発しました。
このクセに関しては言語化が難しいのですが、たぶんセンサーの範囲が狭くて、かつ柔らかすぎるタッチだと反応しない印象です。
あと、これはこの製品特有なのかオープンイヤー全体がそうなのかわかりませんが、イヤホンを耳から外しても音楽の再生が止まってくれません。大体のTWSって耳から外したら止まってくれるのに……1
まぁ致命的に使いづらいわけじゃなく「イヤホンを外しても再生は止まらない」→「イヤホンを外す前に再生を止めよう」というクセづけるだけで済むのでそこまで大きな問題じゃないです。
音楽を止めさえすれば、わざわざ外さなくても周りの音がしっかり聞けるようになるのがオープンイヤーの利点です。
周りの音を聞く必要がある時にする行動が普通のイヤホンの場合は”耳から抜く”ですが、それが”音楽を止める”に変わっただけとも言えます。
Q.全体的な使い心地はどうですか?
サイコー!
上述の通り気になる点はないこともないけど「どんな製品にもあるクセ」程度に収まります。慣れればなんてことはないです。
初めて買ったオープンイヤーですけど過不足なく使えてます。
不満はなく特別褒めるところもないのですが、逆に言えば特別に何か言うところがない程度には完成しています。
意外だったのは寝ホンとしてはAirpodsより快適だったことです。横になった時に耳に挿さるような痛さはありませんでした。まぁANCによる静寂を求める人には難しいかもしれませんが。
悩んでるならXiaomi Openwear Stereoはオススメです。
- 書いてて思ったのですが、オープンイヤー型って全体として接触面積が小さいので”耳から外した”をトリガーにして再生停止すると誤作動が多くなるのかもしれません。フック側にセンサーをつけると今度は製造コストが……ってのはありそうです。 ↩