地球防衛軍シリーズを語りたい

先日、PS5でゲームのプレイ時間を確認したところ、以下のような感じに。

こいつ……同じゲームしかしていない……!というのは昔からで、あんまり新しいことを始めずひたすら同じゲームをやり続けるのが私。

しかし地球防衛軍に至ってはほとんどオフラインプレイでこれなので、どんだけ一人で地球防衛軍やってんだ?と自分で思った。

一応、ナンバリング作品は全部プレイ済みなので地球防衛軍ファンとしては濃ゆい方なんじゃないだろうかと自負している。ちなみにマルチプレイはあまりしたいので基本的にシングルプレイの話と受け取ってもらえたら。

一応、プレイ順に語っていきます。ちなみに全文(早口で喋ってそう)と言う感じなので注意。

地球防衛軍3

初プレイ。移植じゃない3ってXbox360しかないので地味にプレイしづらいXbox360ってPS3と比べて圧倒的に人気のないハードだったので、これのために購入した人も多いんじゃないだろうか……。私は友人に箱○ごとを借りてプレイしてました(箱○はXbox360の愛称だが、書いててすげー懐かしくなった)

画像は地球防衛軍3公式HPより
画像は地球防衛軍3公式HPより

内容自体は初代のリメイク……ということでストーリーや世界線は4としか繋がっていない(1→2および3→4、そして5→6でそれぞれ世界がわかれている)。

兵科はレンジャーのみ。今となっては当たり前のオンライン協力もなし。まぁ当時としてはそれも普通(というか別に違和感なし)だったのだけど。

(一応書いておくと、当時はPS3/Xbox360が出たばっかりでオンライン対戦・協力できるタイトルも少なくはなかったけれどそれでもまだまだローカルプレイが多かった時代。アドホックパーティがなかった時代とか、モンハンがまだP2Gくらいの時期だった)

レンジャーしかないというのが逆にシンプルな面白さに繋がってたと思う。ごちゃごちゃしてない。

画像は地球防衛軍3公式HPより
画像は地球防衛軍3公式HPより

地球防衛軍3からNPCの仲間が登場し、真の意味で「軍」となった。それまでは多くても協力プレイヤーの2人が最大だったので、地球防衛人とか揶揄されてた。

このNPC、当時は違和感なかったが今見ると紙すぎて笑える。難易度Infernoでも体力が2000を越したか越さないかくらいなので、アリの直撃を受けて吹っ飛んでいく味方が脳裏に印象づいている隊員は多いんじゃないだろうか。

また、この頃までは独自の物理エンジンを積んでおり、吹っ飛びモーションが固定だった。荒ぶることはあったが、それで悩まされることはなかった(今みたいにマップ端まで飛んでいったりとか……)。

高い連射速度を持つ武器をヘクトルにぶつけて遊ぶ『ヘクトルダンス』とか覚えてる人は多いと思う(AF20RARとか)。個人的にはヴァラク(3に登場する怪獣)の足元にかんしゃく球(地球防衛軍5の○号弾)を投げて遊ぶのが好きだった。

初めてプレイした地球防衛軍シリーズの中では、最も記憶に色づいており、他に類を見ない異色のゲームだったと思う。

やり始めたきっかけといえば当時はニコニコ動画全盛期の時代で『おじいちゃんの地球防衛軍3』とかそこらへんの動画を見たからだと思う(曖昧)。あとストームα氏とかエミュー氏とか。

ニコニコ動画で流行った理由の一端としてXbox360に搭載されていたカスタムサウンドトラックがあると思う。好きな音楽をプレイ中に流せる機能だ(これ自体はPS4にもあったし対応タイトルではPS3でもあったが、ハードそのものが対応してたのはXbox360がたぶん最初)。当時の著作権グレーなインターネッツ(及びニコニコ動画)にマッチしてたんだと思う。

閑話休題。

後の移植作ではマルチプレイが搭載されたおかげでなくなったが、この時はまだ爆発で吹っ飛んでる最中は無敵だった。なので一部のステージはC70爆弾とかんしゃく玉1号で突破できるという荒削りなバランスだった。蟲の怒りとか烈火とかね……。

というかなんならマザーシップもC70両手持ちで落とせる。正直この戦法見つけた人天才だと思う。

今やるとちょっと古臭いシステムに感じるけど、それでも当時はかなり面白かった。思い出補正込みでかなり好きなゲーム。

地球防衛軍2

地球防衛軍の中で一番難しい。

私はINFERNOまでクリアしていない。難しすぎる(し途中で4が発売されたしPS2も今手元にない)から。

画像は地球防衛軍2FNS公式HPより
画像は地球防衛軍2FNS公式HPより

その上で語ると、このゲームはかなり実験的な要素が多くて、それでいて絶妙な難しさが妙にマッチングして面白かったんじゃないかと思う。なんというか……このゲームがPS2のゲームということが未だに信じられない。PS2ってメモリ32MBしかないんだよ?!

このゲームを語る上で欠かせないのは処理落ちだろう。地球防衛軍シリーズはPS4で出た4.1以降はあんまり処理落ちがなくなったが、昔は地球防衛軍と言ったら処理落ちだった。その中でも兎にも角にも地球防衛軍2は処理落ちがヤバい。

笑ったのがミッション1。なんとゲームを初めて一番最初のステージを始めた瞬間、黒アリが多すぎて画面がカクカクしてる。チュートリアルで「このゲームは処理落ちするから気をつけてね」と言ってるかの如く。

また、ボマー(通称空爆)と呼ばれるヤバいやつもいる。見た目は地球防衛軍5のタイプ2ドローンに似てるのだが、とにかく空を飛んで真下へプラズマ弾で爆撃してくる敵。

メモリ32MBしかないPS2が大量に破壊される建物に耐えられるわけもなく、こいつが攻撃を始めた瞬間カクカクを覚悟するほどだ。なのでこのゲームをどれだけストレスフリーにプレイできるかは、如何にボマーを素早く倒せるかにかかっている。

そんな大量に悩ましい要素が出てくる2だが、3には登場してなくても4になって復活した要素も多く、地球防衛軍に出てくる要素は2でほとんど出ていると言っても過言ではない。

画像は地球防衛軍2FNS公式HPより
画像は地球防衛軍2FNS公式HPより

例えばデュロイ(この時から隕石として降ってきた)とか、羽アリ(後のハチ)とか、インセクトヒル(後のハチの巣)とか、ギリオ(γ型)とか、ペイルウィング(ウイングダイバー)とか。

ちなみにギリオ(のちのγ型)は生物ではなくロボットで、倒したら爆発するという嫌がらせ機能つきだった。5に引き継がれてなくてよかった。

地味にクモことβ型こと凶虫バゥも初出。火力はバグってた。1万とか余裕で溶けるもん。

ちなみにシールドベアラーとかドラゴンとか名前だけ引き継がれたやつもいる。

シールドベアラー。画像は地球防衛軍2FNS公式HPより
シールドベアラー。画像は地球防衛軍2FNS公式HPより

シールドベアラーはともかく、ドラゴン正式名称ドラゴン・センチピードはクソキモいムカデ。全体として見たらムカデでスタートするのだが、節一つひとつが分裂して細かい敵になる。分裂後がゴキブリにしか見えずどうしても擁護できない見た目をしているので復活しなくてよかったと思う。今後も地球防衛軍2から出てこないで頂きたい。

2でのシールドベアラーは鏡面の円盤で、弱点の中央部分以外に攻撃を当てると攻撃を反射してくるという敵だった。面白い敵ではあるのだが個人的にはもう出てこなくてもいいかな……。ただめんどいだけだし……。

地球防衛軍(初代)

初代。これも買ってから少ししかプレイしてないので触りだけ。

ドロップアイテムが空中に固定されたまま、建物を壊しても落ちてこないとか、今やるならちょっとストレス要素が目立つ。のでもし昔の地球防衛軍をやりたいなら2で満足した方がいいと思う。

でもやってみると案外「サンダー!」とかの元ネタに触れられてクスッとできる。サンダー!は文字で書くと「サァァンダァァァァァァァ!」という感じなのだが。

また、「罠です!」とか「背後は海……背水の陣か(ただし敵は海からくる)」とか名言(迷言)が多いのも特徴。

よくも悪くも「The SIMPLEシリーズ2000だな」という感じの荒削りさがあるが、しかしそれでも抜きん出てたものがあるのは事実。ここから同じ価格で地球防衛軍2ができたのもすげぇよ。2のミッション数70超えてるんだぜ?ちなみに初代は30ちょい。

ちなみに SIMPLEシリーズは廉価なゲームであることが特徴で、2000は2000円で売られていることを示す。2000円でこれは本当にすごい。

実はギガンティック・ドライブという作品からリソースを流用しているからできた価格。そっちも面白い作品なので興味があったら調べてみてほしい(私は欲しいけどやったことはない)

地球防衛軍4

地球防衛軍3から7年。満を辞して登場した続編。この間にIAというスピンオフがあったが、そっちの紹介は後に回す。

「これじゃあ人類の方が絶滅危惧種だぜ!」というセリフは初出プレイ映像で多くのプレイヤーの心に残った。画像は地球防衛軍4公式HPより
「これじゃあ人類の方が絶滅危惧種だぜ!」というセリフは初出プレイ映像で多くのプレイヤーの心に残った。画像は地球防衛軍4公式HPより

今の地球防衛軍に見られる武器レベルや、4兵科などが確立されたのはこの作品から……と言いたいけどIAという前身がある。

ストーリーは3からの続編で、作品としては2のリメイクに近い。3が初代のリメイクだったので、1→2の流れを多く組んでいる。

例えば前作で倒したマザーシップをもう一度倒したら、より強力な本隊が「来ちゃった……❤️」みたいなのも2と同じ。

2をやってた自分としては「なんか来る展開なのはわかるが、一体どんなのがくるんだ……?!」とワクワクしてたら期待を裏切らない新デザイン・スケール感で感動した。

ただ、後に4.1という改良版が出てきたことからわかる通り、本作には問題がややあった……というか多かった。

画像は地球防衛軍4公式HPより
画像は地球防衛軍4公式HPより

まず本作から物理エンジンとしてHAVOCが実装されたのだが、どう見ても開発はこれを持て余していた。具体的に言うとあらゆるオブジェクトが軽い。

後のアップデートでマシになったが、ドロップアイテムが軽く、例えば輸送船を撃破したような高所からアイテムが落ちた場合、めちゃくちゃ跳ね回ってアイテムの回収が非常に面倒だった。想像の二倍くらい跳ねる。

また、ビークルも軽かった。例えば武装装甲車両グレイプなんかは走れば吹っ飛ぶ、撃てば反動で後退するなど、なんかこう……「開発は使いづらいと思わなかったのか?!」と叫びたくなるような操作感をしている。

あとは吹っ飛んだあとの復帰が遅かった。全兵科、4.1や5のエアレイダーより復帰が遅かったと思ってもらっていい。坂道で転がると無限に転がってやばかった。ゴロゴロゴロ〜と転がったあと、ゴロッ……ゴロッ……とさらに転がる。

まぁあとはPS3だとロードが長いとか色々あったが……そう言った不便さも笑えるのがEDFぽさもあって今にしてみればいい思い出。ストレス要素は多かったけど内容は面白かったしね。

ちなみにレタリウスはシリーズ初出だがこの時点では糸に引っ掛かったら倒す以外に抜け出せる方法がなかった。許すまじ。

地球防衛軍4.1

PS4 / Xbox Oneで登場。4の改良版で、シリーズ中最もボリューミーで最もお手軽に楽しめる。と思う。

個人的にはもし地球防衛軍を始めてやる人がいたら4.1からおすすめするかな。5は快適な部分が多くて後から4.1をやるとちょっとストレスってのもあるし。

4.1からエルギヌスや要塞バラムなどが追加。光源処理とか追加されたり、ミッション内容が大幅変更されたりと、4とはガワとタイトルと敵が同じだけの別ゲーである。

ほかにもHAVOCの処理が改善されたり、兵科ごとにちゃんと快適さを追求したアップデートがあったり、別売りするだけあってちゃんと改良してるな〜という印象。アップデート版なのに購入をためらった記憶がない。

兵科ごとのアップデートというのはレンジャーなら配下NPC回復、ウイングダイバーなら空中復帰、フェンサーならダウンからのブースト復帰だったり軽オブジェクトの接触破壊だったり……。逆に言うと4にはこれらが一切なかった。

最初にプレイした時、爆発で周囲の色が変わる光源処理にはびっくりした。地球防衛軍もリッチな処理をするようになったんだな、と感動した。

まぁ撃ちまくったら昼間なのに爆発が明るすぎて周囲が暗くなったり、 地底を真っ暗にしてライトがあれば大丈夫!にしたのはちょっと失敗だと思う。大丈夫じゃねえよ、目がいてえよ。あとフェンサーは腰についてるせいでスピアを振るうとグオングオンして全然ライトの役割果たしてないのウケる。

あとエルギヌス(と巨大ロボット)も4.1から追加された。巨人たちの戦場とかみんなワクワクしたよね……?

画像は地球防衛軍4.1公式HPより
画像は地球防衛軍4.1公式HPより

恥ずかしながら地球防衛軍4.1をプレイしたあとにパシフィック・リムを見たので「あ、地球防衛軍はパシリムのオマージュだったのか!」と後から気づいた。まだの人はパシリム見ようね……。もう見た人はもう一回見ようね……。

4ともども、レンジャーだけじゃなくてウイングダイバーやフェンサーのNPCが出てきて感動した。まぁAIはバカだしガリオン徹甲機関砲以外の スピア持ちフェンサーが大量にいる割にくそ弱いという欠点は抱えてるけど……。

NPCレンジャーは弾幕力があって一緒に戦ってくれる、NPCウイングダイバーはたまに高所に引っかかるところを除けばめちゃくちゃ追随してくれて心強い。

というのにNPCフェンサーは足が遅い、リーチが短い、固くないとなんだこいつら……体験版フェンサー(ライセンス切れ)か……?という出来。せめてスピアじゃなくてガリオンかせめてせめてハンドキャノン持たせろよ……!

まぁでもそんな弱さも愛嬌というか、ある意味で地球防衛軍らしさがあって嫌いではなかった。レンジャー使ってると全味方生存させたくなるけど、フェンサーがいるといい感じのアクセントになるし。

色々語りたいところはあるが、とにかく面白いので未プレイの人には是非プレイしてほしい。DLCとかも楽しいしね。

スピンオフ作品

5の感想を語る前にここで語ります。

地球防衛軍タクティクス

地球防衛軍2を基にしたSRPG(スパロボみたいなゲーム)。

クソゲー!とかバグが多い!とかはないんだが、純粋にテンポが悪い上に無線などのストーリーもなくてこう……退屈。

テンポが悪いってのは敵との戦闘発生時(敵に攻撃した時とか、攻撃を受けた時)とかに演出が入るのだが、とにかくまぁただロケランをぶっ放したりしたり、クモが糸を吐くモーションを見せつけられるだけ。しかも毎回短くないロードが入る(ただし後で知ったが演出はスキップできるらしい)。

眠くなって序盤でやめたので、私にはあんまり語る資格がないゲーム。個人的な評価としては黒歴史ってほどでもないけど、凡ゲーに届かず、という感じ。

EDF:IA

IAこと Earth Defense Force : Insect ArmageddonはPS3/Xbox360で発売されたスピンオフ作。

画像はEDF:IA公式HPより
画像はEDF:IA公式HPより

海外のスタジオが作ったこともあって、本家地球防衛軍とは全く異なるものと考えていい。

トルーパー・タクティカル・バトル・ジェットの4兵科が登場。地味に初めての4兵科制だし、初めての任意リロード登場だったりで地球防衛軍の歴史を語るなら外せない存在。

ゲームとしてはミッション制ではなくチャプター制を導入している。そのため、チャプター1-1が終わったらチャプター1-2へ……という感じで地続きで話とマップが進んでいく。このチャプター制は割と没入感あって嫌いじゃない。移動時間長いけど。

近接信管の対空砲だったり、ガンシップ視点での攻撃だったり、本家地球防衛軍にはない面白い要素は多い。やりこみの本家に対してプレイ体験のIAという感じ。

ただ全体的になんというか……その……ノリが軽い上に爽快感が薄い……。オカマのキャラとか要るか?

銃も射撃してる感ないし、いまいち敵を倒したのかよくわからんエフェクトが多い。『迫り来るアリの合間を縫ってロケランを群の中心に当ててふぅ〜爽快だぜ!』みたいな感触を期待してると痛い目をみる。

あと進めていくと基本的に武器が全部誘導するようになるので、作業感半端ない。あまり狙わなくても当たるから、求められる集中力が少ない……。

本家地球防衛軍が特撮系のB級ゲーム(4〜はB級とも言い難いクォリティになっているが)だったけど、今作はスターシップトゥルーパーズ的なB級。ちょうど原作の『宇宙の戦士』を期待して『スターシップトゥルーパーズ』を見た時の落差に近い。

ちなみにこれ続編あるのかな……?みたいな中途半端なノリで終わっているが特に続編はない。名前が似ている Iron Rainはまた別存在。

画像はEDF:IA公式HPより
画像はEDF:IA公式HPより

海外のTPSとして見たら凡ゲーだと思う。古いゲームだけど、ギアーズオブウォーをEDF風味で作りました!みたいな感触。ただし間違っても本家の地球防衛軍を期待して買うとコレジャナイとなる。こういうTPSが好きならやっても楽しめると思う。

EDF:IR

IRことIron Rain。IAとは違って日本産の外伝。

画像はEDF:IR公式HPより
画像はEDF:IR公式HPより

IAと違ってまぁまぁ地球防衛軍の血を組んでるとは思う。まぁIAと同じく敵を倒したときの爽快感は薄いけど……。

4兵科制は継続で、IAのタクティカルや本家のエアレイダーに相当する役職がリストラされ、代わりにワイヤーを使った3次元軌道ができブレードを使った接近戦が得意で更にアリの力を得ることで巨大生物に対抗するプロールライダーが登場。あれ、この設定どこかで見たような……。

画像はEDF:IR公式HPより
画像はEDF:IR公式HPより

地球防衛軍の中では唯一対人類戦があったり、オーバードライブという一時強化状態もあったり、本家ではやらないことをしてて挑戦的な感じだった。

個人的にはしっかり外伝らしさを出しつつ、ストーリーも王道という感じで面白かった反面、IAと同じく戦いに爽快感が感じられなかったところが残念。

地球防衛軍4.1 WINGDIVER THE SHOOTER

文句なしの良ゲー。2000円台のロープライスのくせになんだこの出来……神か?

内容としてはウイングダイバーを操作する弾幕シューティングゲーム。以上。

正味敵がわちゃわちゃで攻撃がピッカピカで自機がみづらい……!という問題はあるものの、それ以外は普通に良ゲー。

ストーリーはマザーシップを落とすところまでという、言ってしまえば中途半端なところだけど、それも外伝感があって好き。

地球防衛軍らしい敵の数とか、ウイングダイバーのエナジーゲージを管理しながら戦うところとか、とにかく歯ごたえがあって良い。外伝の中では一番おすすめしたいゲーム。

全5ステージなのでサクッとやれます。

デジボク地球防衛軍

デジボクこと『ま~るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』長い。

画像はNINTENDOストアページより
画像はNINTENDOストアページより

外伝作の中では唯一本家のフォロワーという感じの出来。敵がわちゃわちゃしてるところとか、操作感とか。

今までの地球防衛軍シリーズ全部を集めたスーパー大乱闘EDFブラザーズ大戦。IAとか開発が忘れさせようとしてるだろ……と思ってた作品も参戦してきてびっくりした人も多いと思う。

過去の作品のキャラクターやマップ、敵をボクセル世界にうまく落とし込んだコラボ満載の作品。

コミカルな雰囲気からも感じられる通り、ストーリーもコミカル。でもコミカルすぎるというか……。豆腐の話とかメイドカフェの話とか要るか?クマとかストリーマーとか、あいつら要るか?

ゲーム性としては地球防衛軍らしさをちゃんと引き継ぎつつ、外伝らしさ(スペシャル技とか、カオス感とか)を出してて良い作品だと思う。ただ、ストーリーは手放しで誉められないところが残念。

地球防衛軍5

4.1から満を辞して新作登場。1が3のリメイク、2が4のリメイクという立ち位置に対して5は全くの新作と言って良い。ストーリーの流れも全然違うしね。

ゲーム制としては盤石の4.1から引き継いだ4兵科に加え、武器ごとの距離減衰や成長要素といった新要素が加わったり、初めての生の宇宙人登場だったり、兵科ごとの装備追加だったり。おいおい、待たせた甲斐があるじゃねえか……!というファン待望の出来。

まぁ武器の成長要素はめちゃくちゃ賛否両論だけど……。個人的にはセーブデータごとに違う戦術を立てることになるというシチュエーションが好きなのでアリ。

ストーリーは今までよりも悲壮感が濃ゆく、最初から最後まで絶望しかない。勝利BGMみたいなやつも全ミッション中5回しか流れないんじゃなかったかな。

ストーリーに関して語ると、後半のマザーシップ関連の展開が雑だった以外には特に不満はないかな。魔獣の宴の「逃げる?どこにだ?」とかとにかく印象が強いセリフが多くて良い。あと地味なところだと「黄色いランプが光ってる。なんだこれ。」とかも好き。

あと、4.1と違って固有の仲間も登場。軍曹とか、グリムリーパーとかスプリガンとか。

仲間といえば、4.1で歩く棺桶ことフェンサーはみんなちゃんとブースターとか射撃武器使うようになったし盾を使うようになったしで、普通に強くなった。

グリムリーパーが出てきた時、スピア持ってヒュンヒュン動き回って「お前……めちゃくちゃ出世したな……!」と感動した。糸に巻かれて死んだけど。

グラフィックも進化していて、敵を攻撃した際の破片の飛散とか、エイリアン型の部位欠損とか爆発以外での爽快感も増してる。5をプレイした後に4.1とかプレイすると「なんか物足りないな……?」ってなる。ウイングダイバーとか遅いし……。

ついでに言えば4.1で不評だった真っ暗地下ステージは無事光を取り戻した。ライトは続投だけど真っ暗ではないので雰囲気作りに貢献してる。

ステージといえば、夜間ステージとかEDF基地(地下)とか出てきたのも結構ワクワクした。まぁ夜間に関しては2にもあったんだけど、あの時は夜間ってか真っ暗な罰ゲームみたいなステージだった……。

問題点を語ると、全体的に兵科のバランスが悪い。というかレンジャーだけ弱い。個人的な感覚で言うと、レンジャーだけソロプレイでバランス調整、他はマルチプレイでバランス調整したみたいな感覚。

セミオート武器といい、ダッシュ時の謎のアップといい、レンジャーだけとにかく割りを食ってる印象。なんで?

あと、4とか4.1のときもそうだったが、とにかく初動のアップデートが遅い。5に関してはウイングダイバーの無限飛行とか、すぐ修正されてもいい部類の仕様を2か月くらい置いてたし……。

あと個人的に、エイリアンの存在というか強さが好きじゃない。EDFって基本的には多少武器とアーマーがザコでも自分の腕前と運があれば根性でなんとかなるんだけど、エイリアンは的確に射撃してくるから腕前とか関係なしに先に相手の腕を飛ばせるかで勝敗が決するんだよな……。赤コロニストとか顕著だし、レーザーコスモノーツに至っては論外レベルで目が痛い。

見づらいといえば。ステージに関して夜間とかEDF基地とかで新しい要素出してくるのは良かったけど、砂塵ステージはもうちょっと考えて欲しかった。夜間はちょっと見づらいくらいで普通にプレイできたので雰囲気良〜〜って感じだったんだけど、砂塵は擁護できん。デュロイとか見えないところから攻撃してくるぞ。

ちなみに前述の兵科間バランスについては、レンジャー不遇というよりは他兵科優遇な感じがする、というかレンジャーはソロプレイで適度な歯ごたえという感じだったけど、それ以外はソロ簡単だな?という感じなのでもうちょっと他兵科を下げてほしいというのが本音かな。

ここらへん、たぶん納期にやられたんだろうな〜、と邪推。DLCの出来は正直批判されてもしょうがないし。難易度そのものはちゃんと地球防衛軍らしさがある敵配置だったりするんだけど、とにかく無線もミッション説明もないから寂しいんだよね。EDFツクールと言われてたのはしょうがない。4.1のDLCはもっと丁寧に作られてたしね……。

そう、最後にストーリーについてちょっと語っておきたい。3〜4と比べると本当にSFになったよね(ここからネタバレなのでまだの人は読み飛ばして)

1〜2は昭和の特撮って感じのストーリーで、3〜4はインディペンデンスデイみたいな「細けぇこたぁいいんだよ!」を行く王道のストーリー。

それに対して5は実際に地球外生命体が地球に攻めてきたらボコボコにされるんだろうな……。って前提のストーリーだった。

SFになった、というのが一番顕著なのはラスボスだと思う。SFあんまり興味ない人には唐突だったかもしれないけど、知的生命体が行き着くところは空間を歪める力、みたいなのは『幼年期の終わり』から始まるSFの一つのテーマでもある。銀の人は涼宮ハルヒの親戚です(誤解を招く表現)。

終わり方は人類はプライマーに辛くも勝利!人類による絶望に抗い終了!!という感じだったので続編があるとは正直思ってなかった。人類は絶望を超えていくけどその先には希望なんてありませんでした!!!

地球防衛軍6には温泉街マップがある→タイムリープするんじゃね?という説が出てくるのは5という下地があるからだと思う。もう衛生兵器も使えないような世界で新たに攻めてくる宇宙人に勝つなんて無理だしね……。(ちなみにタイムリープ説に関しては結構ありうると思ってる)

なんだかんだ、不満点はあるけどそれ以上に地球防衛軍5は楽しい。

だから地球防衛軍6にはめちゃくちゃ期待しててめちゃくちゃ楽しみにしてる。ちきゅうをまもろう!

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