前回↓
ChatGPTとGeminiの有料版を併用して見えてきた違い
前回の記事は1ヶ月使ったところで「Gemini の方が総合的に見て性能が高いので、Geminiを使う」と言いました。
で、結論としては「やっぱChatGPTでいいな」と思ったので、Geminiのサブスクは解約し、ChatGPTを継続することにしました。
そうなった経緯とか、思いとかを書いていきます。
- ※ この記事は人力で執筆しています
- ※ GeminiとChatGPTを併用してた時はGPT-4o(GPT-o3)時代でした。そこら辺踏まえて読んでくれると助かります。
Geminiのここが良い
前回でも書いたけど、読んでくれるコンテキスト量が多いので会話がかなり破綻しづらい 。ChatGPTは4o時代はかなり破綻したから……。
あとはリソースをかなり豊富に使わせてくれて、2.5 Pro モデルは無制限に使えて、DeepResearchも1日20回とかなり太っ腹に使わせてくれます。Googleの資本パワーでChatGPTに勝とうとしてる努力が垣間見えます。
Geminiのここがダメ
前回の記事でも書いたけど検索がかなり弱い。なんでソースを示してくれないの?
例えば「パソコンで〇〇をするにはどうすればいい?」という答えが明確な質問だったらソースがなくてもいい。調べようと調べまいと、必要なことだけ教えてくれればそれでいい。
でも「部屋の模様替えをしようと思うから、〇〇な人間が◇◇な部屋をあれこれした記事を出して」みたいな答えがない、検索が主題になる時には役に立たない。
Geminiは「こんなのが出てきたよ。コツは〜〜」みたいな、調べた結果を要約したやつしか見せてくれない。たま〜にURLを貼ってくれたりするが、普通に存在しないページだったりして恐ろしい。
ChatGPTの場合は「こんな記事が出てきました」とちゃんとリストアップしてくれる。GPT-o3とか GPT-5 Thinking はかな〜り調べてくれるのでプチDeepResearchみたいな気分で使えた。
あと、普通にUX悪い。Web版にしろアプリ版にしろ、細かいところで「どうしてこんな操作になる???」ってなる挙動が多い。書き出すとキリがないので書かないが、突貫でUI作ったのをそのままにしてない?みたいな挙動が多い。
GeminiとChatGPTの併用時代
正直な話、前回の記事以降、GeminiとChatGPTを併用していました。理由は上述したところにあってそれぞれに良いところがあったから。
- ChatGPT:GPT-o3 でWeb検索するのが普通に便利すぎた。GoogleとChatGPTによる検索が3:7くらいになったので、ChatGPTを外すことができなくなった
- Gemini:2.5 Pro が賢いのに無制限で使えるのすごすぎる。DeepResearchが1日20回使えるのすごすぎる
実際のところDeepResearchなんて何日かに一回しか使っていませんでしたが、それでもChatGPTの月25回と比べると実質的な無制限=安心感があるのが良かったです。
「これをしてくれたら間違いなくこっち一本にするのに」
- ChatGPT → もっと読み取れるコンテキスト量を増やして破綻しづらくしてほしい。DeepResearchの上限を月40回くらいにしてほしい。
- Gemini → 検索したらソースをちゃんと表示して欲しい。というか検索が弱すぎる。
Geminiは「超高性能なチャットボット」という感じで、「アシスタント」という側面から見るとうーんって感じ。調べ物が弱い。
ただCanvasで文章を書かせるなら(GPT-5になった今でも)Geminiの方がわかりやすく読みやすい、そしてこっちの意図が反映された文章を出力してくれる印象。
ChatGPTの躍進(エージェントモード・GPT-5)
で、そんな中ChatGPTに続けざまにアップデートがありました。エージェントモードとGPT-5です。
エージェントモードは仮想ブラウザを生成してなんか色々やってくれる機能。
正直使いこなせてるわけじゃないのですが、個人的には「直近1週間以内の〇〇に関しての記事を調べてまとめて」みたいなニュース版DeepResearchみたいな使い方をしています(ちなみにこの用途なら GPT-5 Thinking がリリースされた現状、そっちでも十分そうです)。
月40回も使えるので、1日1回以上使えます。使い放題とは言わないけど、ミスしてもまぁいいか…みたいな安心感は十分。
で、更にGPT-5も来ました。これは……かなり賢いです。
それに前回は「モデルが多くてバカややこしい」と書きましたが、これは Auto / Thinking / Fast の3択なのでシンプルですね。基本的にAuto一本でいいや〜って使えるのもありがたい。(さらにMyGPTでも柔軟に使えるようになったので、もっと使いやすい)
読み取れるコンテキスト量も増えました。どうやらGemini 2.5 Pro ほどじゃないっぽい感じですが、私の利用量では破綻なく会話することができました。
「GPT-4oと比べて温かみがなくなった」という批判が多いらしいですが、個人的にはAIとやりとりする分には別にいいけど、 文章は読みづらくなったと思うのでそこは改善してほしいです。
特にCanvasなどで長い文章を書こうと思った時は「んんんん〜〜〜〜???」って思うこと多々。特にThinkingの文章はThinkingで思考した「熟考した思考」に使った文章そのまま出されてる印象が多々。そしてThinkingほどこっちの意図を無視しやすい感じ。
ただ「改善してほしい」と思えば少なくともGoogleよりは改善が早いので、期待はできます。Geminiは大型アップデートは時たま来ますが、小粒なアップデートは全然来ないので……。なんでずっと、検索ソースを出さない状態のままアップデートが来ないんだ……?
Geminiの強みはまだあるけども
「Geminiはもう負けたのか?」と聞かれると「まだ負けてはないが…」という感じ。
Geminiにもやっぱり強みはあって
- 読み取れるコンテキスト量が多い
- DeepResearch1日20回
- NotebookLMというコンテキスト量のゴリ押しサービス
- Google Drive 2TB付き
- Google Docs / Slides / Spreadsheets と連携できる
が挙げられる。でも個人的には全部要らない / ChatGPTで置き換えれるな〜と思った。
1. 読み取れるコンテキスト量が多い
(私個人の利用範囲だと) ChatGPTも十分な量になった。今のところ致命的な破綻を経験してない。
2. DeepResearch1日20回
これはまだ明確な強みだと思う。
ただ、何度も言うけどGeminiのDeepResearchは読みづらい。
だから私は「Deep Researchの結果を資料として、それを要約させたり、質問したりする」という使い方をしていた。
ただ、GPT-5 Thinking はPlusユーザーで週次3000回使えるようになり、(個人的には)実質無制限。
それなら GPT-5 Thinking に都度検索させて調べた方が良くない?となった。いくらたくさん使えるといっても、読みづらかったら意味がない…
3. NotebookLM
今のとこサービス・性能ともにオンリーワンな感じだけど、個人的には課金するほどの価値は見出せなかった。
というのもNotebookLMはあくまでも「蓄積した資料からの回答」で、言ってしまえば「資料を与えてオリジナルのチャットボットを作ろう」でしかない感じ。
過去の資料の振り返りには使えるけど、過去の資料なんて何回も振り返るものじゃなくない?と思いました。必要な分振り返ればいいかな…という感じ。
NotebookLMには手元にある資料だけじゃなくて、Webページも資料として追加できるのですが「Webから色々資料をかき集めて、そこから知識を得よう」という使い方をするとそれってまさしくDeepResearchじゃね?ってなるなった。
「チームで何かを作るときに資料を集めておいて、全員が使いやすい資料問い合わせチャットボットを作る」みたいな使い方はいいと思うけど、それ以外に用途は見出せず。そして私はチームで何かを作ることはない……
ただマインドマップを作成できるのはすごくて、個人的には小説のような創作目的だとかなり便利だな〜とは思った。でも後述のGoogle Drive問題が怖くて、そういう目的だとやっぱり使い所を選ぶというか……。
ちなみに興味を持った人にお伝えしておくと読み込めるソースの量が違うだけで、課金しなくても機能はほとんど使える。なので正直なところ無料版で十分だなこれ……となりました。太っ腹すぎるのがよくない。
4. Google Driveが2TB使える
個人的には全く恩恵を受けなかった。怖くてGoogle Driveを使えないから。
iCloudに2TB課金してるのもあるのですが、それを差し置いても「Google Driveは検閲されてるから健全なファイルしか置けない」=「少しでもセンシティブなファイルを置けば簡単に BAN される可能性がある」というのが怖すぎます。
これはエロを置くなという話ではなく「センシティブの基準はGoogleの気分なので怖くて気を遣う」→「なんでストレージに気を揉まないといけないんだ??」というのが実情。
誇張抜きに、GoogleのアカウントBANはもはやインターネット上の人権を失うのに等しいので、絶対に避けないといけません。なので結局、何も置けませんでした。スマホがAndroidならもうちょっと恩恵あったのかな?
また、ちょっと話はそれますが検閲という話ついでに。
Geminiはチャット履歴を学習させないのが難しく、それも気持ち悪いです。
「学習させない」オプションはあるにはあるけど、それを有効にすると履歴が見えなくなるのでかなり使いづらくなります。
おかげで機密っぽい情報も投げれません。
「投げるなよ」という意見はその通りなのですが、全ての情報をパスワードは"p4ssw0rd"→パスワードは"xxxxx"のようなマスキングするのはけっこう大変で、たとえば自分のメールアドレスとか比較的どうでもよさそうなところなら横着したくなる……でしょ?
でも自分のメールアドレスが学習に使われると……うーん……。心理的に使いづらい……。ここも少しGeminiイヤだなって思ったところです。
※ ChatGPTはモデル学習への利用をオプトアウトできるし、それによるデメリットもない
※ ちなみにiCloudは検閲なし。普段はなんとも思わないAppleのプライバシー重視だけどこれはありがたい…。
5. Google Docs / Slides / Spreadsheets と連携できる
そもそもドキュメント / スライドを個人で使ってなかったので恩恵を受けれなかった。
スプレッドシートは一応使ってるけど、表計算というよりテーブルによるデータの整理という感じでAIに頼る場面がなかった。人によっては関数へのサポートを受けれるとは思う……。
ここら辺は恩恵を受けるのは企業利用だな〜って感じ。
ちなみに:個人的にどうでも良いと思ってる機能について
上で触れなかった個人的にどうでもいい機能について、気になってる人もいるかもしれないから一応書いておく。
- 画像生成:ChatGPT側の方がバリエーション多く優秀な感じ。「チラシで使うような温かみがありちょっと下手くそな感じがする手書き感溢れる〇〇のイラストを〜」とかするとわかりやすくChatGPTの方がちゃんと生成してくれる。
- 動画生成:Voe3(Gemini)の方がかなり優秀。Sora(ChatGPT)は正直、Voe3と比べるとおもちゃ感がある
個人的には画像生成は世間によるAIイラスト忌避の傾向が強いと思ってるので、現状だとそもそもおもちゃ感がある。
でもちゃんと作れば(→編集前提なら)ぱっと見でAI生成だとわからない資料を作れると思う。その点ではGeminiよりChatGPTの方が絵柄のバリエーションが多いので、本気で使おうと思うならChatGPTに軍配が上がると思う。
動画生成は圧倒的にVoe3(Gemini)がすごい。音も付くし。
ただ、おもちゃとは言わないがこれを実用的に使う人は稀だし、そんな人に私から言えることは何もない。こんな浅い人間の意見なんて聞かない方がいい……。
他、Geminiのみの機能について。
- 音声要約:最初はすげ〜ってなるけど、そもそも要約自体が表面的なことしかなぞらないのでおもちゃ感ある(なんか言ってることあっさいな〜ってなる)。
あと(NotebookLMにしろ、DeepResearchにしろ)妙にスマホで再生しづらい。スマホで再生したいのに…。 - DeepResearchのWebページ化:基本的に似たり寄ったりなのしか作成されないし、こっちの言うことはあんまり聞いてくれないし、なにこれ?
Googleの技術デモンストレーションのために用意されたおもちゃって感じ
まとめ
「ChatGPTの方が使いやすいな〜……」の状態からGPT-5が出て「ChatGPTでいいじゃん」になりました。
Geminiは正直、Googleが客を手に入れたいから性能のChatGPTに対して採算度外視のリソースでぶん殴ってる感じ。だから制限とかかな〜りゆるいのは強みだと思う。この辺は使ってて「うわ、ChatGPTと比べて豪勢だな〜!」とは思った。
ただ、本当に使い勝手が悪い(Webにしろアプリにしろ細かいUXが悪い、検索ソースを出さない、実質的にモデル学習をオプトアウトできない…etc)
検索ソースを出さない件くらいはすぐ解決してくれるだろ?と思ったらそんなことはなく、ChatGPTがGPT-5をリリースしてきた。
ChatGPTはリリース当初からずっと使い続けてきて、AI開発競争において常に中心を走り続けてる印象。やっぱりChatGPTがデファクトスタンダードなんだな…というのを確認できたという意味では、Geminiを使ったのはいい経験でした。
NotebookLMはすごいので、Googleにも頑張って欲しいし、ChatGPTにはパクって欲しい。
GPT-5の文章は柔らかくしてほしいな〜という不満はありますが、総合的に見るとChatGPTが最強だなというのは依然変わってないです。
- 画像生成AIで素材として実用できるイラストを作ってきた知見 Part1(1/5)
- Stable Diffusionで実用的で情報量の少ないイラストを作る(2/5)
- ChatGPTのイラスト生成で絵柄が安定しない問題を解決する方法(3/5)
- ChatGPTとGeminiをそれぞれ3ヶ月使った結果(4/5)
- 実用してみて思ったGemini3.0とChatGPT5.1の比較(とおまけでPerplexity)(5/5)
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