【Valorant】アイアン・ブロンズ帯に思うこと

以前ゴールドからシルバーに上がった時に書いた記事が意外と反響があり、アイアン帯とかもぜひと声を受けたので書いてみます。

「FPSが下手」ではない

シルバー帯について書いた時、シルバーは平均と書いた。じゃあそれ以下は下手なのか?と聞かれると否だ。

いや、下手という一言で済ますならそうだが、そうではない、FPSに慣れていないだけなのだ。

なので慣れている我々からすると「なぜ視点が下を見てるのか?もっとヘッドラインに合わせなきゃ!」「なんで足音をドタドタ立てる?!」「敵がいるって(見てる側からすれば)わかるのに、なぜ警戒しない?!」と言いたくなるかもしれない。

しかし実態としては、そもそもこのゲームは経験が活きるゲームだ。他FPSの経験があればシルバーやゴールドにもすぐ行けるだろうが、経験がまっさらなら「なぜそこでそうする?!」という行動をしてしまうのも無理はない。

一つ一つのケースに「ここはこうなってるから、こういう動きをするべき」というのは簡単だが、なぜそうするべきなのか、その考えができるようになるベースとしての経験を、言語化して伝えたいと思う。

ちなみに初めたての基礎的なことは以下の記事で書いています。

【VALORANT】初心者のうちに教えてもらって嬉しかったこと

もうちょっとしっかりしたValorantの話は下で。

シルバーからゴールドに上がって思うこと【Valorant】

「下を見るな」じゃ伝わらない;何を改善すべき?

まず最も基本的なエイムの話をする。

FPSに慣れていない人の視点を見ると、よく「下を向くな」という指摘があるが、これは上を向けという意味ではなく、正しくは「まっすぐ前を向いて歩け」になる。

FPSに慣れていないなら下を向いて歩いてしまうのもわかる。ほとんどのゲームはキャラクターを斜め上から見下ろしていて、地形を把握しやすい。

そのため、まず下を向いて自分が歩く場所を把握したくなる。

ただ、FPSというジャンルの中でも特にValorantは接敵→交戦→キルデスのタイムラグが少ない。

見つけてから狙いを合わせるのは、早ければ早い方がいい。そういうわけで地面よりもあらかじめ敵がいるところに合わせていた方が早い。

なので「地面を見るな」「視点を上げるな」というよりも「敵がいそうなところにエイムを合わせておこう」がより正しい意見になる。

エイムは理想を言えば「常に水平方向のヘッドラインに合わせて動く」だけど、そもそもこのランク帯なら胴体でいいから先に当てて勝てればいい。

敵がいそうなところ、どこ……?

「エイムは敵がいそうなところに合わせておこう」と書いたが、じゃあ敵がいそうなところってどこ?と聞かれると明確に答えるのは難しい。ケースバイケース。

ただそもそも、敵がいるとわかっているはずなのに視点移動が疎かになっている例がある。

(どこ見てるんだ?の例)

例えば「敵がいると明確にわかっている」もしくは「いそうだ」と思っている時、敵は必ず死角から、つまり角から現れる。なので、あなたは出てきそうな角のヘッドラインに合わせておかなければならない。

(アセントでショートを攻めるなら、ショートを警戒する必要がある。※:マーケットにはスモークがあると仮定する)

これはまた、自信を持って全ての敵の位置を把握できていると言えない時にも同じことが言える。

なので敵5人全ての位置を把握できていない場合、基本的に味方がいないところは全部いる可能性があると考えるべき。「なんでここに敵がいるの?!」は敵がうまいのではなく、あなたの意識の失敗によるものです。

撃ち合いは足から改善する

エイムは練習すれば劇的に上がるというわけではない。

練習してもムダという意味ではなく、立ち回りのような「考えをちょっと考えれば劇的に改善する!」というものじゃない。

撃あち合いを改善するならエイム力を鍛えるのも大事だが、基本的な足回りから改善した方がいい。

基本的に撃ち合いは相手にエイムを合わせることも大事だが、エイムを合わさせないことも大事

まず、大前提として敵から見て横方向に動いていた方が、敵はエイムを合わせづらいと覚えてほしい。

経験はあると思うが、敵が前後に動くのと、横に動くのではエイムを合わせるのに必要なマウスの移動量が異なる。

同じ距離から見た、横に動くダミー
同じ距離から見た、横に動くダミー

ここまでわかってる人は多いと思う。ここからが本題なのだが、じゃあ実践できてるのかという話になる。

上記がわかっていても、角を最短で行こうとする人は多い。

(イメージ)

これも同じように、角を飛び出すときは横方向に大きく移動するべき。

(雰囲気イメージ:実際はスキルが飛び交うので、見なくていいところとかはある。これくらいの警戒度で動いて欲しい)

ヘッドラインに関するほんのちょっとした小技

これは本当に小技なので軽く紹介するだけにしておく。ただ、覚えておくだけでかなり使えるのでぜひ覚えてほしい。

置きエイムをする際に、ヘッドラインがわからん!という時があると思う。ただRiot Gamesは親切なので、マップ各所にヒントを残しておいてくれている。

マップ各所に設置されている箱。これは大抵の場合、ヘッドラインと同じ高さにある。マジで覚えておいて損はない。

ここでは画面中央の箱の、真ん中の線がヘッドラインを示してくれている
ここでは画面中央の箱の、真ん中の線がヘッドラインを示してくれている

「戦わなければ生き残れない」はケースバイケース

FPSはキルを取るのが基本のゲームなのでついつい頭に血が上りがちだが、勝負をしないといけない場面、してはいけない場面がある。

※如何に書くことは究極的には「状況による」だが、基本的な考えとして頭に入れて欲しい。

例えばこういうケースについて考えよう。

  1. 1on1で生き残っている。
  2. 攻撃側はレイナが生き残っていて、サイト手前にいる。
  3. 防衛側はスカイが生き残っていて、サイト内にいる。
  4. お互いある程度位置がわかっている。
  5. 残り15秒

この場合、レイナはどうしなければいけないか、スカイはどうしなければいけないか。考えてみよう。

参考の場所はスプリットのAサイト(別にここに限らず、どこでもいいですが)
参考の場所はスプリットのAサイト(別にここに限らず、どこでもいいですが)

お互いの勝利条件を整理すると以下のようになる。

  • 攻撃側(レイナ):スカイをキルする。もしくはスパイクを設置して、爆破を狙う。あるいはスパイクを設置してキルをする。
  • 防衛側(スカイ):レイナをキルする。もしくはスパイクを設置させずに時間切れさせる。

まず、レイナはもうこの状況ならリスクがデカすぎるので設置はできない。キルを取りに行くしかない。裏をついて設置ということもないことはないが、基本はもうキルを取りに行くしかない。

なぜ設置が不利かというと、当然ながら設置中は無防備で、誰もカバーしてくれないから。

そしてスカイは逆に、レイナとの勝負を避けることが最適解になる。鳥とか犬とか、スキルを使って遅延することで時間切れを狙うのが最も良い。

逆に、勝負を仕掛けに行くのはかなりの悪手。レイナはスカイのキルを狙いに行くしか実質的に選択肢がないのに、相手に合わせて勝負を仕掛ける必要は全くない。わざわざ勝率を取るか取られるかの勝負に持ち込む必要はない。

なのでレイナは強引にでもキルを取りに行くしかない……しかしスカイは逃げの一辺倒で勝てる。

先ほど「レイナは裏をついて設置」と書いたが、スカイがマジで逃げるなら設置も通る。ただここら辺はもう読み合いで、ミクロな動きとして何が正解かは言えない。

強いて言うなら設置を阻止するため、ガチ設置をしそうな雰囲気があるならスカイはジャンプピークで牽制とか、そんな感じ。あるいはレイナは設置フェイクを入れてスカイの飛び出しを待ってキルを取るとか。

ここら辺は読み合い。だが基本を言えば「レイナはキルを取りに行くしかないし、スカイは勝負を避ければ勝てる」と言うふうになる。

ちなみに逆のパターンで、スカイがレイナを守っていないサイトに入って設置した後、スカイが逆サイトからリテイクしなきゃいけない場合。

これも考え方は同じで、今度は逆になる。レイナはスパイクが爆発するまで時間切れを狙えばいいし、スカイはさっさとレイナを倒して解除しなければならない。

ちなみにリテイクの場合、敵を全部倒しても解除が間に合わないパターンもあるため、レイナは「倒されたとしても、解除がギリギリ間に合わないタイミング」ぐらいで勝負するのが一番いい。

じゃあもうちょっと発展したパターン。

  1. 攻撃側(レイナ):サイト内に入っている。敵の位置は全く不明。
  2. 防衛側(サイファー・スカイ):敵レイナの位置を把握できていないため、別々のサイトに分かれている。
  3. スカイが守るサイト内にレイナがステルスで入っているとする。

この場合、お互いどうした方がいいかを考えてみよう。

前提として、レイナはある程度サイト内のクリアリングが済んでいるなら設置が通るだろうし、設置していい。攻撃側は時間をかけるほど取れる選択肢が減り、不利になる。なる早で設置していい。

防衛側スカイだが、これは設置を通していい。設置音が聞こえたら勝負を仕掛けたくなるが、万が一設置フェイクだったらキルを取られる可能性がある。ジャンプピークで牽制、くらいに留めておこう。

そして味方のサイファーとの合流を待とう。Valorantは剣道じゃないので、一対一をする必要はないし、二対一の構図ができるならそっちの方が有利。 味方を待とう。マジで。

可能な限り人数有利を作りたい。味方と同じタイミングで叩けるようにしたい
可能な限り人数有利を作りたい。味方と同じタイミングで叩けるようにしたい

じゃあ設置後のレイナはどうするべきか?設置後、サイト内に留まって角待ちする人は多い。確かにFPSは基本的に待つ側が有利なので、待つ気持ちはわかる。

ただこの場合は時間をかけると敵は二人で攻めてくるようになる。二人を同時に相手する必要はない。というか敵が合流する前に一対一を繰り返して勝つしかない!なのでここは勝負するしかない!

勝負自体は不利だが、集合する前に叩ければそっちの方が有利になる!ここは勝負するしかない
勝負自体は不利だが、集合する前に叩ければそっちの方が有利になる!ここは勝負するしかない

例え勝負を仕掛ける側が不利だとしても、ここは勝負を仕掛けないと勝てない場面と言うのはある。待ってれば有利と考えがちだが、ここは積極的に攻めるしかない。そして勝手正真正銘の1on1になったら、時間稼ぎに走るという選択肢元れるようになる。

勝負を仕掛けた結果、それで負けたらそれはそれ。元々不利なのでしょうがない。ナイスファイト。ナイストライ。

総括として言えば、「不利だと感じたら勝負するしかない」し、「有利なら勝負する必要はない」ということ。頭を冷やして冷静に立ち回ろう。

最後に

基本的にこの記事はValorantというよりも、FPSの基本を書いています。FPS慣れてる人が沼るのがシルバー帯なので、アイアン〜ブロンズにいる人は、Valorantに慣れるではなく「FPSに慣れる」という意識でいいと思います。

使用するエージェントはなんでもいいとは思いますが「スキルが使いやすくて、初見で対応が難しい」と感じるキャラを使うのがいいかなと思います。(レイナとかフェニックスとかゲッコーとかサイファーとかデッドロックとか)

※ちなみにフェニックスとかデッドロックは(2024/04/19現在)弱いと言われてる部類ですが、なぜ弱いかを理解できるとこのゲームの理解につながると思います。個人的には低ランク帯だと問題の方が少ないのでシルバーくらいまではコスってもいいと思います。

この記事を書くために色々な配信をみました。特に有世あるさんの配信をよく見てたのですが、純粋に楽しそうにプレイしてて見てて気持ちよかったです(宣伝)。

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