唐突ですが私は野球を詳しくありません。いや、なんとなーくルールはわかりますが、それだけです。知らない度を言葉にするのって難しいですがどれくらい知らないかと言うとパワプロのサクセスを一度もクリアしたことないくらいです。守備の配置とかどうすればいいか全然わからん。
さて、そんな私ですがKindleのページを眺めていたときに発見した『球詠』を購入して見ました。表紙だけでピーンと来て面白そうと買ったのですが大満足。
内容はすっごい曲がる球を持ってるピッチャーの主人公が、一年停部を食らっていた元強豪校の野球部に入って野球をするというもの。カーブはこれぐらい曲がる。すげぇ!カスタムロボで見たことあるぞ!
あらすじだけを大雑把に説明すると、主人公の詠深(よみ)・ピッチャーは幼少期にゴムボールですっごい曲がる球を投げれるようになる。親友の珠姫(たまき)と大人になって硬球でも投げれるなら一緒に野球をしようと約束。
中学時代はその曲がる球を投げれるようにかなりの練習をしたが、それを取れるキャッチャーがおらず初戦敗退。
「もう野球はいいかな」と思い制服の可愛さで高校を選んで進学(その高校はシゴきがきつすぎて1年停部を食らっていた)。すると幼馴染の珠姫と再開する。
珠姫は中学時代は県代表で選ばれるほどの捕手となっており、再会を祝してキャッチボールをする二人。あの魔球を硬球で投げれるようになってる深詠にびっくりした珠姫は「もう野球はやらないの?」と質問を投げかける。
というところが1話の内容です。
ちなみに大事なことを伝えておきますが、野球ではバッテリーのことを夫婦と呼ぶらしいです。
夫婦と呼ぶらしいです!!!
さて、そんなスポ根マンガですが、このお話はこのシーンに全てが込められていると思っています。
主人公の詠深は前述の通り、ありえないぐらい曲がるカーブを持っているのですが、それを捕ってくれるキャッチャーがいなかったので中学時代の大会は初戦敗退。物語が始まって高校で初の練習試合では「私が抑えなければ!」と焦るシーンもあるし『もしかしたら取りこぼしちゃうかも……』とキャッチャーの珠姫に遠慮して甘いカーブを投げちゃうシーンもあります。
この野球漫画は野球しつつ、友情・信頼というテーマが多めに書かれています。あと女の子しか登場しないけど百合百合してるわけじゃないところも私的にポイント高い。女子の友情ってほんと好き……。
『野球』だけじゃない球詠というマンガは、当然野球マンガとしても面白くて、私のような野球を詳しく知らない人間でもわかりやすい作りになっています。作者がそうしてるのかどうかはわからないけれど、少なくとも私にはわかりやすい。
選手の採った行動とか、心情、作戦は多めの描写があり、
あまり漫画を詳しく語れるわけじゃないですが、コマ割りには違和感がなく、スムーズに読みすすめることができます。
練習試合は1試合に5話くらい使ったり、1話で2試合消化したり、その時その時でテンポよく進みます。既刊2巻で恐らく試合よりも練習の描写が多いのもわかりやすく楽しく読める要因でしょうか。
あと、主人公がすっごい球を投げれる以外は普通の野球漫画というポイントです。スパルタというわけでもないし、なにか特殊な練習をやるというわけでもないですし。
ちなみにみんな違和感なく女子のみで野球してますが、この世界は女子野球が普通な世界らしいです。女子プレイヤーは球児ならぬ球女と呼ばれてるらしい。男子と野球ってなんかミスマッチ〜かどうかまではわかりませんが、とにかくそういう世界。
野球に詳しくない人でも楽しめると間違いなく言えます。私なんかは「まんがタイムKRコミックス」のレーベルに釣られましたが、釣られてよかったと思います。
画像はすべて[球詠]1巻・[球詠]2巻から引用しています。
KンS□ぅ~、「球詠」はいいぞ!! TT;ドォオオォオオオオンン ←擬音誤り
美少女と野球漫画の合体(ゃらしぃ意味じゃないよ)で歴史に残りそうな本作。
是非、TV漫画化まで行って欲しいものです!!
コメントありがとうございます。
そうですね〜、本当に面白いのでぜひこのまま最後まで続いて欲しいです。
実は紅玉も、リアル野球のほうはさ~っぱり(←威張るな馬鹿者!!)なのですが、
某「ここはグリーン・ウッド」(こちらは801方面で歴史に残る傑作だったと今でも思っている)の光流先輩の名(迷)科白「野球ってのはズルのスポーツなんだよ」(苦笑)を覚えている者に取っては、もぅ……「あるある」ばかりで
「球詠」の登場人物は、思いの外、頭脳派が多いじゃありませんか?
たまちゃん、芳乃ちゃん、キャプテン、すみれちゃん……相手チームでは、浅井さんに朝倉さん(この辺の苗字は戦国武将から?それで、朝倉氏→越前国→大野市 の連想で大野さん、か?)
知恵と力と技術を絞って死闘を繰り広げる……美少女達が。
燃えない道理がありませんよ!!
同じ“きらら系(笑)”の超新星仲間「どうして私が美術科に!?」(公式略称:どうびじゅ)共々、是非共、TV漫画化実現を目指したいものデス!!(←きんいろモザイクのカレン口調で;)
球詠のキャラが頭脳派かどうかなんて考えたことなかったですね〜。みんな真剣で夢中で、作中で活き生きとしてるなーとは思いました。
また、名前の由来も考えたことなかったです。日本史には疎いので……。
コメントありがとうございました。