Valorantを最近始めたけど全然わからん……!とか「教えてくれる人が全然いないけど、下手なプレイしたらVCで怒られそう……」とかそういう悩みを持っている人に向けた基本の流れを解説します。
そもそも役割ってなんだ?
Valorantのキャラクターには『デュエリスト』『イニシエーター』『コントローラー』『センチネル』の5種類がいます。
「まぁなんとなくデュエリストは戦って〜、イニシエーターは索敵して〜、コントローラーはよくわからなんけどスモーク炊いて〜、センチネルはトラップ置くのが仕事?」
みたいな感じのニュアンスは間違っていません。
じゃあそもそもなんでトラップを置くのか、索敵を何のためにするのか? という話になると実はイマイチ……という感じだと思います。
何のためにどの役割があるのか、何をすればチームのためになるのかを理解すれば、それぞれの役割がうまく使いこなせるはずです。
デュエリスト
デュエリストは様々いますが『レイナ』『ジェット』『レイズ』の3人だけ使えればいいです。
というか限界を感じるまではそのうちの1人だけでいいです。具体的にはレイナ。
操作難易度はレイナ > ジェット > レイズの順番です。初心者でデュエリストを使いたいならレイナから入るといいでしょう。
攻撃側
攻撃側のデュエリストの役割はエントリーです。つまり、サイト内(スパイクを設置できるところ)への一番槍です。
攻撃側では以下の流れに沿って動けば間違いないです。
- AかB(かC)、どこに攻めるかを決めます。だいたいみんな最初にどちらかへ向かった人か、デュエリストについていきます
- サイトの手前までトコトコ攻めます。角に注意してください
- イニシエーターがスキルを使って索敵し始めたら、スキルを使いながら入ります。
レイナならCのリーア、ジェットならEのブリンク、レイズならQのブラストパックです - あとはスパイクの設置を待ち、解除されないように頑張ります
まじで最初はこれだけでいいです。大事なのは最初に入ること。
「デュエリストに続け〜」とみんなが入れるようにするだけです。
ここからステップアップしていくには、結局のところエントリーしてどのように生き残るかとか、そもそもエントリーして大丈夫なのか?と判断できるようになることです。
以下のような意識を持ってください。
- 攻めようとしてるサイトにいる守りは何人か?その中にセンチネルはいるか?
→3人いるなら辞める(ローテする)
→センチネルいる? いるなら無力化する方法ある? それで入れる? - 入った後、味方が続くまでどうすれば生き残れる?
→どこに隠れる? どこのポジションをつぶしに行くべき?
ランクでは特に味方との息を合わせるのが大事なので、どこにどんなスキルが欲しいかを言語化できるようになるといいです。
防衛側
防衛側は残念ながら明確に「これ!」という役割はありません。というのも、敵の進行を阻むスキルも、敵がどこにいるかを探すスキルもないからです。
なので体一つで敵を探し、倒すのが役割です。倒したら帰ってくるところまでがセットです。
最初は以下をやってみてください。
- AかB(かC)のメインの入り口に張り付きます。
- 体を出して覗きます。敵の頭を狙って一発撃ってから帰ります
まじでこれだけでいいです。
敵がすぐに来ない、反対側のサイトに来たとかならすぐ移動していいです。あえて前に出て裏どりを狙うか、素直に後ろに引いて味方との合流を試すかはどちらでもいいです。
どちらもやって、失敗を重ねて成長してください。
イニシエーター
イニシエーターは基本的にどれも使いやすいです。ソーヴァ、スカイ、フェイド、KAY/O、ゲッコー。どれも一長一短あって使い所があります。
(ブリーチに関しては索敵ができないのでちょっと違います。弱くはないですが、ひとまず初心者には向いてないです)
お手軽に使いやすいのはソーヴァ・スカイ・ゲッコーあたりだと思いますが、ブリーチ以外なら最初は好きなのを使っていいです。
イニシエーターの役割は索敵と援護です。
攻撃側
攻撃側のイニシエーターの役割は、デュエリストの援護(とスパイクの設置)です。
スパイクは基本的にはイニシエーターが持ちます。誰が持つべきかは以下の記事に書いていますが、
ゲッコー > セージ(センチネル) > その他イニシエーター
と覚えていて問題ありません。あなたがゲッコーでなく、セージもいないのであればあなたが持ってください。
【Valorant】スパイク誰が持つの問題への解答
攻撃側は以下の手順で動いていれば最初は間違いありません。
- スパイクを持ってデュエリストの後ろに雛のようについていきます。
- デュエリストが止まったらサイト内に向けて索敵を入れます。
ソーヴァならCのオウルドローン、スカイだったらQのトレイルブレイザーです。 - デュエリストが中に入ったら後から続いて入り、スパイクを設置しにいきます。
- 余ったスキルを適当に使います。
マジでとりあえずこれだけでいいです。デュエリストはあなたの親です。ついていってください。
ステップアップするためには、まずなんでデュエリストのためにスキルを入れてやるのかを理解する必要があります。
- 体をのぞいて索敵するのは危ないから
- 事前にどこにいるかわかればかなり有利だから
- 索敵スキルに対処するため、敵は入り口から目を離さないといけないから
3番目が最も大きな要素です。なので、必ずエントリーには索敵スキルか、あるいはフラッシュが必要になります。
また、サイト前に着く前に詰めてきている敵を潰すために索敵を使えるようになるといいでしょう。プレイを重ねていけば、どこに敵が待ちがちなのかがわかると思います。
防衛側
防衛側での役割は敵のエントリーに対するカウンターです。
敵がエントリーしてきそうだな? と思った瞬間(具体的には敵がスキルを使ってきた時)にこちらも索敵スキルを使います。
そうすると実際にエントリーしたかがわかったり(大抵の場合、スモークが炊かれて目視できないことが多いです)、エントリーした後に索敵スキルに対処するために視線がブレたりします。
視線がブレると味方がキルを取りやすくなります。
アタッカーでもそうですが、スキルは味方のために使うと考えて使いましょう。
ステップアップするには「今の索敵スキルは本当に役に立ったのか?」と自問し続けてください。
時には誰もいないことを確認するためにスキルを使うことも必要になってきます。
コントローラー
コントローラーはガチ初心者には難しい!
コントローラーはスモークを炊くのが仕事だけれど、その場所はある程度決まっている。だから味方がどこに炊いているかしっかり覚えてから使おう。
なのでちょっとだけValorantわかってきた、という人に向けて書いておきます。
使うなら最初からあるブリムかオーメンになると思います。ヴァイパーが主流のマップも少なくはないけど、まずはオーメンでいいです。
スモークに関してはどこに炊くのかは前提として暗記なので、ここでは解説しないで置きます。ちょっと多いので。
スモークは何のために置くのか
スモークを置く目的は主に二つです。
- 射線を遮るため
- 飛び出しを不利にさせるため
射線を遮るというのは文字通り、敵の有利な地点(壁があり隠れやすいところ)から覗かれるのを防ぐこと。
また、そういったところから覗かれるのを防ぐことで、味方が注意すべき地点を減らすことです。
そこら辺を意識して、どんなモクを炊けばいいか考えていくといいかな〜と思います。
センチネル
センチネルは初期から解禁されているものはセージですが、彼女はサブセンチネルくらいの立ち位置と考えてください。
基本的にセンチネルと言ったら、現状ではサイファーかあるいはキルジョイを指してると考えてください。
攻撃側
ガチの初心者は、とりあえず以下のように動いてください。
- 準備時間中に味方が行く方向を見極めて、味方の後ろにトラップを置く。
- 始まったら味方についていく。
- 後ろのトラップが破壊された通知がきたら、トラップの方向に注目します
- 味方が設置を完了したら、敵が入ってきそうな方向に(余っていれば)トラップを置いてください
これだけです。とりあえずこれだけでなんとなく仕事をしたような感じはあります。
何度かやっていると思うでしょう。『仕事、少なくね?』と。
はい。そのままでは大した活躍はできません。
ステップアップとしては
- 本隊とは味方が裏取りをされないようにトラップを置きつつ
- 本隊と反対方向に行き
- 裏取りをしてください。
この裏取りのことを「ラーク」と言い、そして味方が安全に動ける範囲を増やすことを「エリア取り」と言います。
つまり、味方が「やべえ!Aサイトに突っ込むのは無理だ!Bサイトにローテ(目標変更)しよう!」となった時に、安全に味方が移動できるようにエリア取りをしていて、尚且つ味方が設置できるようにあわよくばサイトを確保するのがラークです。
エリア取りとラークが攻撃側での役割です。スキルをエリア取りに使いましょう。
防衛側
防衛側での役割は、キルジョイかサイファーかで異なります。
キルジョイ … 一人でメイン(敵の本体が来る方)とミッド(マップ中央よりの、 メインを挟むようにある道)の敵侵攻を察知して妨害する。
サイファー … 敵のメイン進行を食い止める!!!
結局のところキルジョイにしろサイファーにしろ、敵のラークを食い止める、もしくは味方が集まるまでの時間を稼ぐのが主目的になります。
実際のところ、センチネルはやることは簡単ですが活かすのは難しいです。
基本的にはValorantにおける成長=センチネルも上手くなるみたいなところがあるので、センチネルを使うならこれをしろ!というのはありません。
強いていうなら、セットアップ(準備フェーズ中でのスキルの設置)のパターンをマップごとに数パターン程度増やしておくと良いでしょう。
その中で、このセットアップは本当に役立つのか?どういう時に役立つのか?と自問自答し続けてください。
コンペティブでもよく見るのですが、サイファーのワイヤーやキルジョイのナノスワームなどが敵のエントリー前に破壊されているのに、ずっと同じセットアップを愚直に繰り返している人は少なくありません。
敵の攻め方に合わせて柔軟に守り方を変えれるようになりましょう。
おまけ:セージのガチ初心者向け使い方
この記事では役割ごとに立ち回り方を解説してきましたが、セージに注目して書いておこうと思います。
セージはセンチネル枠ではないと書きましたが、その理由は敵の進行を察知するスキルがほぼないからです。
ただ、センチネル枠の中で唯一最初から解禁されているものですし、扱う能力も回復や蘇生など初心者にとってある程度簡単に貢献できるものになっています。
なので始めた頃は、セージ魅力的な選択肢に入るでしょう。
攻撃側
攻撃側では、以下のようにとりあえず立ち回ってみてください。
- スパイクを拾います。スパイクはゲッコーがいない限り拾ってください。
- デュエリストの後についていってください。戦闘中誰かが傷ついたらヒールをします。
- 設置できそうだったら設置します。
- 設置が終わったら敵がきそうな道に壁を作ります。そしてもう片方の道にもスローオーブを投げます。
最初はこの動きだけで大丈夫です。
他の人のセージを見ると、どんなふうに壁を使っているかなど参考になる点があると思うので、やってるうちに慣れていくと良いでしょう
防衛側
防衛側も基本的には似たような感じです。
- どちらかの防衛に行った後、敵が来たら真ん中よりの道(ミッド)に壁をつくります。
- そしてメインの道にスローオーブを投げます。傷ついた味方がいたら回復をします。
総合的に見て、セージはやれることが少ない分シンプルなキャラですので、初心者でも戸惑う事は少ないキャラだと思います。
ただし活躍するには場所を選ぶタイプなのでValorantに慣れてきたら、他のキャラを使い出すと良いでしょう
終わりに
Valorantはやらないとわからないところはありますが、それ以前に教えてもらわないとわからないことも多いです。
私自身は友人に教えられながら始めたので困ることはなかったのですが、一人でやる人には最初の一歩が怖い人も少なくないと思います。そういう人に向けてこの記事を書きました。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしと言う言葉がありますが、Valorantはまさしくその通りで、勝った理由を見つけることは難しくても負けた理由を見つけることはできるはずです。
時にはそれが本当に自分にはどうしようもない理由だった、というのもあります。
でももっと自分もよくできたな〜とか、もしかしたらあの時あのスキルを使っておけばよかったかな〜とか、反省点と挑戦を繰り返していくのがValorantです。
この記事が皆さんのファーストステップの参考になれば幸いです。
- 【VALORANT】初心者のうちに教えてもらって嬉しかったこと(1/5)
- 【Valorant】スパイク誰が持つの問題への解答(2/5)
- シルバーからゴールドに上がって思うこと【Valorant】(3/5)
- 初心者のための各役割がすべきことと、ステップアップへの道のり【Valorant】(4/5)
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